司法試験の合格があり、様々な合格者から話を聞く機会もあると思います。そのような話の中には、「知識がなくても受かる。」と話をする合格者も多いと思います。
それだけ聞くと、あたかも知識が必要ない試験かのように思えてしまいますが、それは誤りです。
確かに、論文式試験において、最低限の知識があれば、形式面を守り、読みやすい文章を書けば合格できるという事実はあるでしょう。
しかし、この事実の前提にあるのは「最低限の知識」があるということです。
つまり、知識がなくても受かるのではなく、それ程たくさんの知識がなくても合格できるということであって、知識自体は必要なのです。そもそも短答式試験を通るためには知識が必要でしょう。
皆さんは今合格に飢えていると思うのです。
それが故にある話を聞いたときに自分にとって都合の良いように解釈してしまう恐れがあるのです。楽して合格する途はありません。
やるべきことをやらなければ合格できません。
合格者は、そのやるべきことを様々な形で実現しているだけであって、努力はしているのです。なので、合格者の話を聞くにあたっては、その「やるべきこと」とは何なのかを突き止めるくらいの気持ちで聞くようにしましょう。
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