今日は短答式で出題される「考えればわかる問題は落とさないこと」の重要性についてお話ししたいと思います。
一般教養以外の法律科目でも、論理操作や、理由と帰結の結びつきについての出題というのは、時々出題されると思いますが、このような「時間をかけて考えれば知識がなくても解ける問題」を落とさないということは案外重要です。
まず、予備試験の短答式というのは、基本的には、司法試験の短答式の中から比較的簡単な問題がチョイスされ、後はオリジナル問題という構成になっていると思うのです。とすれば、原則として、このような基本的知識を問うてくる問題をしっかりと押さえていくというのが、基本的な戦略です。
ただ、在学生の場合、特に学部3年生等まだ7科目全体を網羅的に勉強で来ていない受験生にとっては、基本的な問題であっても、正解に辿り着けない可能性があります(特に下4法)。
そうすると、他のところで得点を稼がなければなりません。このような人達にとっては、知識がなければ正解に辿り着けない問題に時間を割くよりかは、知識がなくても考えればわかる問題に時間をかけてしっかりと点数を重ねていくことが重要です。これは一般教養についても同様です。
また、ある程度網羅的な勉強が進んでいる受験生にとっても、少し考えれば知識がなくても解ける問題を確実に正解していくことは、確実に合格していく上で、貴重な得点源になります(数は多くないと思いますが)。
予備試験の短答式試験には、足切りがありませんので、例えば、法令が多少悪くても、一般教養で大量得点することが出来れば、合格となります。そして、一般教養というのは、案外考えればわかる問題がぽつぽつあります。私も、物理の問題があり、私は物理の知識など皆無でしたが、知識がなくても考えればわかる問題でしたので、現場で考えて正解することができました。
以上のことから私が言いたいのは以下の通りです。即ち、短答式試験で安定して合格点を取れるようになるのには、それなりに勉強料と時間が必要になりますが、大学在学中の受験生というのは、学校の行事や授業の課題、ゼミの課題等、様々な受験とはあまり関係しないものに追われ、中々必要十分な時間が取れないのが現状かと思われます。
そのような受験生にとって、知識がなくても考えればわかる問題は、少しでも自分の点数を上げる上で、貴重な問題なのです。ですから、そのような問題が出た場合には、しっかりと考えて点数を稼ぐことが、合格に少しでも近づく戦略として、大事なのではないかということをお伝えしたかったのです。
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