ロースクールで夜間コースが設置されている学校は少なく、2022年現在では4校しかなく、関東圏では日本大学と筑波大学のロースクールのみです。
そこで、私の出身ロースクールでもあり、現在夜間コースがある日本大学ロースクール(以下「日大ロー」といいます)について、ご紹介しようと思います。
最初に結論から申し上げておきますと、関東圏で夜間ロースクールをご検討の方にはおすすめできると思っています。
私自身が卒業生(昼間のコースですが)ですし、現在も多くの知人・友人・教え子が日大ローに在籍していますので、多少の贔屓目があることは否定しませんが、良いロースクールだと思いますよ!
なお、ここでご紹介する情報の中には、ロー内部にいる知人・友人・教え子から聞いただけのものもありますので、
という点について、ご了承ください。
授業の質については、概ね良好のようです。
ロースクールというと、自説ゴリゴリで、バッサバッサと単位を落とす教員がいるイメージをお持ちの方もいるかと思います。
他方で、日大ローの場合、元裁判官の先生も多く、基本的事項から丁寧に説明してくれる先生方が多いようです。
また、上記のような、自説ゴリゴリの教員がいるという噂も聞きませんので、総じて、授業の質は良いと聞いております。
流石夜間コースだけあって、授業を受講するに際しては、対面・zoom等様々な手段が用意されています(来年以降どうなるのかはわかりませんが)。
また、仕事の都合で授業を受講できなくても、その授業の動画を見て一定の課題のようなものを提出すれば出席扱いにしてくれたりと、かなり融通が利くようです。
まず、自習室の机はかなり広いです。私自身が使用していたものと恐らく同じものだと思いますが、かなりの広さです。また、机の上には収納スペースがあり、そこもかなり広いです。
もちろん、他のロースクール同様、エアコン問題、ニオイ、非常識な学生の行動等の問題はあると思いますが、机が広いのは、かなり勉強環境としては、優れていると思います。
また、午前0時まで開いているので、最後の授業(21時40分まで)が終わった後でも、多少勉強出来るようになっており、夜間コースの学生にも配慮されています。
皆さんとしては、どれだけ環境が良くても、合格率が悪いのでは話にならないとお考えの方もいらっしゃると思います。参考までに今年含め3年分の合格状況について、お示ししようと思います。
法務省HP参照
| 年度 | 受験者数 | 短答合格者 | 最終合格者 | 一発合格率 |
| R4 | 75名 | 61(約81%) | 24(32%) | 31名中14名(約45%) |
| R3 | 71名 | 53(約74%) | 17(約23%) | 24名中9名(約38%) |
| R2 | 81名 | 57(約71%) | 21(約25%) | 22名中7名(約32%) |
この数字は、未修も既習合わせた数字です。夜間コースの場合、多くの方が既習なので、夜間コースの実際の合格率はもう少し高いかもしれません。
この数字をどのように評価するかは皆さん次第だと思いますが、令和4年の一発合格率が45%と、半分弱であることを考えると、決して低くないと思います。
進級率について、私は詳細な情報を持ち合わせておりません。ただ、進級要件はあると聞いていますが、それほど高くなく(確かGPAが1.6位だったような・・・)、進級が難しいということはないと思います。
終了率も高いので、進級もそれほど難しくないと思われます。
このように、進級・修了についても、数字上特段大変というわけではないことはわかります。また、実際に内部の人間からもそのような声は聞こえてきません。
ですので、進級や修了については、それほど心配する必要はないように思えます。
日大ローの魅力の一つとして、奨学金が充実していることが挙げられると思います。
日大ローの奨学金制度については下記ページを参照してください。
夜間コースは上記の通り、様々な授業の受講方法があります。
昼間のコースの学生は、対面で受講している学生が多いので、比較的人間関係を構築することが容易ですが、夜間コースの場合、対面の方もいればzoomの方もおり、仕事をしながら通っている学生が多いこともあり、人間関係を構築するのは難しいようです。
もちろん、ロー側もそれを認識しており、意見交換会等を開催してくれますが、それでも中々人間関係を構築するのが難しいと聞いております。
受験生生活では、受験仲間に恵まれた方が切磋琢磨しやすい側面がありますので、人間関係の構築が難しいというのはデメリットといえるでしょう。
もっとも、自分から積極的に人間関係を構築しようとすれば、ある程度解消できるデメリットではありますし、煩わしい人間関係を嫌う方からすると、それほどのデメリットではないかもしれませんね。
日大ローの夜間においても、他のロースクールと変わらず、課題やレポートの提出、授業の予習・復習といったことは求められます。
ですので、仕事があまりにも激務だという方は、仕事と学生生活の両立は難しいというのが現実だと思います。
もっとも、上記の通り、ロー側もある程度は柔軟な対応をしてくれますし、仕事が忙しい方でも通える長期履修制度というものもあります(未修4年、既修3年)。
参考:『日本大学大学院法務研究科 よくある質問(平成27年から始めた長期履修学生制度について教えてください。)』
そもそも勉強ができないほどの忙しさであれば、司法試験に合格することもままならないと思いますので、あまりにも激務だという方はロースクール入学を検討していないかもしれませんが、こういった制度を利用することで仕事の調整を何とかつけられそうだという方もおられるのではないでしょうか。
日大ローの夜間コースは、年々難しくなっているように思えます。
日大ローの入試は、3期に分かれているのですが、特別選抜との関係等で、一般選抜の枠が狭いこと、夜間コースの人気が高まっていること等が原因のようです。
ですので、日大ローだから簡単に入れるだろう時代は既に終わったと思います。
以上、日大ローの夜間コースについて、紹介させていただきました。
自分の出身ローを褒めるのも恥ずかしいですが、夜間コースが出来、最近では合格者・合格率ともに上がってきており、社会人の方にとっては、魅力的な選択肢の一つだと思います。
この記事によって、一人でも多く日大ローに興味をもってくれれば幸いです。
]]>当たり前のことですが、合格率の高いロースクールに行くことが一番司法試験合格に近いので、上位ローに行けるのであればそれに越したことはありません。ただ、ロースクールの学費は年間でも150万円程度かかる(一概には言えませんが)という現実もあり、学費免除が受けられる下位ローに行くことを選択する学生がいることも事実です。
私は、ロースクールを選ぶ際の判断要素として、①合格率の高さ②金銭的側面③通いやすさの3つが主なファクターになると思っています。特に①②がメインになるでしょうか。ここで考えなければならないのは、「上位ローと下位ローで何か違うのか」ということです。カリキュラムの質も異なるでしょうが、一番異なるのは学生の意識です。
上位ローの既修組は、受かって当然の試験だと思っています。なのでその分勉強もしますし、合格のために何が必要なのかということを考えています。
他方、下位ローの学生はどうかというと、合格者が少ないのですから、合格した人はすごいということになります。そうすると、受かって当然の試験という考えは一切ありませんので、必然的に上位ローの学生との意識に差が生まれます。
イメージとしては、登る山の高さは同じなのに、下から見た高さが上位ローの学生と下位ローの学生とでは違うのです。上位ローの学生はその山は登れる高さの山だと認識していますが、下位ローの学生は限られた人しか登れない山と認識します。
ただ、例えば金銭的理由により、下位ローに行かざるを得ない学生は、上記の意識の差をなくす、即ち、この山は登れる山なんだと思って、必死になれば、この差は克服できます。なので、下位ロー=不合格などということはありません。要はその人の心の持ちようです。
ロースクールを現在受験している学生は、徐々に結果が出始めていると思いますが、何校受かったとしても行けるロースクールは1校だけです。悔いのない選択をして、司法試験合格に向けてしっかりと頑張って勉強してほしいです。
]]>さて、そろそろ私大のロースクール入試が徐々に始まり、ロースルール受験生にとっては、勝負の時ですね。自分が望むノースクールに合格できることを、心より祈念しております。まずは、自分の実力を十分に発揮できるよう、しっかりとした体調管理をして、本番に臨みましょう。
昨今の司法試験受験生の減少やロースクールの撤退が相次いでいることから考えますと、今後司法試験の合格者が増えるということは恐らくないと思います。かなりの確率で今後減少していくことになるでしょう。
そうすると、結果が出ているロースクールとそうでないロースクールの差が今まで以上に顕著になると思われます。なので、出来ることであれば、合格率の高いローに進学することが、司法試験に合格するという観点から考えると、良いことだと思います。
来年以降にロー進学を考えている学生の皆さんは、これからロー入試のために勉強をしていかなければなりません。まずは適性試験(適性試験があるローを受験される方)の対策から入るべきでしょう。そして、既修者での入学を希望される方々は法律科目の勉強もしなければなりませんが、その時にどのような対策を採ったらよいかについて少し考えてみてください。
ロースクール側から入学者を選抜する際に、どのような人材を好むでしょうか。それは、基本的知識がある程度定着している人でしょう。なぜなら、既修で入学した場合、2年間しかないわけで、その中で多くの合格者を生まなければならないとすれば、今から基本的知識を入れなければならない学生ではなく、ある程度基本的知識が入っていて、後論文のトレーニングさえさせれば合格できるという学生が欲しいに決まっているからです。
論文のトレーニングというのは、学校側が課題を与えそれをやってきてもらうということである程度対応できます。しかし、基本的知識の定着は、学生自身がやらなければならないことで、学校側がタッチ出来るところではありません。
今後機会があればこの辺りについての意見も投稿させて頂きますが、要するに、学校側としては、ある程度基本的知識が定着している学生の方が、合格させやすいということです。なので、そのようなロースクールの要望に応えるためにも、基本的な知識の定着というのは、しっかりとやっておきましょう。
今年、ロースクールを受験される方、今は本当に大変だと思います。勿論ロースクールに入ってまた勉強しなければならないのですから、ここでおしまいではありませんが、今はロースクール受験生なのですから、ロースクールに合格することがゴールです。そのゴールめがけて、全力で駆け抜けてください。
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