なお、令和3年度の予備試験論文二桁で合格した方の勉強方法を紹介した、https://blog.izumiya-law.com/1008も参考になると思いますので、こちらも併せてご覧いただければと思います。
X(旧Twitter)でも注目されているむしどりさんの勉強方法について、気になる方も多いと思いますので、皆様の勉強方法の参考になれば幸いです。では、どうぞ。
こんにちは、むしどりです!
働きながら予備試験を受験し、2回目の受験である令和5年度の試験に最終合格しました。
今回は、予備試験の論文合格に至るまでの道筋を、時系列に沿って書いてみようと思います。
なお、1年目の受験(2021年5月~2022年7月)は平日1~2時間、休日8時間、2年目の受験(2022年8月~2023年9月)は平日4~5時間、休日8時間程度です。
利用したのはstudyingでした。
理由は、安かったのも勿論ありますが、何よりも講義の時間が短かったためです。
1講義平均40分程度の長さで、1科目約50回ほどでまとまっており、大変コンパクトです。
この段階で重視したのは、とにかく挫折しないことでした(実は大学2年の時に独学で予備を受けようとして1か月で挫折した過去があります笑)。
そのため、所要時間が短く、素早く全体を一周できるstudyingに決めました。
通勤電車の中や昼休みの時間にスマホで講義を聞き、帰宅後その日聞いた回のレジュメを復習しました
その際、自作問題集を作成します。
例えば、八幡製鉄事件判決とは何か?みたいな、ざっくりとした問題です。解答は紙には書かず、脳内で済ませます。
この、自分で問題を作り(脳内解答で)繰り返し解くという手法は、私が大学生の時、大学の試験対策で編み出した手法です。
平日で5講義分進め、土日で平日進めた分の復習(自作問題を解き直します)をしました。
2週間で1科目(民法は1か月)のペースで進めました。
全科目終了した後は、自作問題集をベースに講義の内容を復習し、盤石な基礎力の醸成に努めました。
伊藤塾の赤本(試験対策問題集)を、実務基礎も含めて解きました。
実務基礎はstudyingで簡単な基礎を学んだ後すぐに赤本に取り組みました。
この段階でも起案はせず、脳内構成のみでした。3周ほどしたと思います。
全く歯が立たず、不安になったことだけ覚えています。
この時期に選択科目の経済法の基礎講座(bexa剛力先生の講義)を聴講し、論点解析経済法という本も3周しました。これまた脳内構成です。
憲法以外の6科目は伊藤塾マコタンを使用しました。憲法のみ短パフェ使いました。
マコタンを選んだのは量がコンパクトだったからです(今は法学書院が潰れたことで絶版になっているようです。)。
憲法のみ短パフェにしたのは、マコタンと過去問集のどちらが効果的かを見極め、来年以降の短答対策に活かすためです。
1周目は、普通に解きます。これまで基礎講座や論文対策で十分解答できる問題には×印をつけ、当該問題は二度と解かないようにしていました。とはいえ、×が着く問題は2~3割程度でした。
1章終わるごとに最初に戻って×以外を解き直していました。最後まで終わるころには、2周したことになります。
3周目は×以外を順に解いていきました。その際分からない問題や間違えた問題に☑を付けます。
これで全選択肢が①×、②何もマークしていない問題、③☑の3つに分けられることになります。以後は③を中心に周回し、たまにメンテナンスがてら②も解き直していました。
短答の結果は、以下の通り(紛失したため、写真はナシです)
憲法26、行政法18、民法22、商法18、民訴19、刑法23、刑訴19、教養36、総合175(法律145)
この時はとにかく過去問を解きました。基本的に答案構成で解き進めました。
とはいえ起案経験ほぼ0で本番を迎えるのはまずいので、この時期に集中的に泉谷先生の個別指導を受けました(後述)。
提出した答案は毎回ボロボロでしたが、丁寧な指導を受けたおかげで少しずつ形になっていきました。
が、無情にも本番が来てしまい、、、
こんな感じで大敗を喫してしまいます。

泉谷先生には、2022年の論文試験の前後半年程度、お手伝いをしてもらいました。
泉谷先生の添削は、とても細かく、特に当てはめにおいては、しっかりと理由を書かないと「なぜ?」という指摘がすぐに飛んできました(笑)
ただ、「結論はどちらでもいいから、説得的な当てはめをしましょう!」と言われ、私自身もこの試験に絶対的な正解はないと思っていたので、その点は安心できました。また、先生は答案の形式面も重視されるので、ナンバリングの振り方なども参考になりました。
先生の個別指導を通して私の答案の型が定まったと思います。
また、論文試験とは関係ありませんが、口述試験の際にもお手伝いいただきました。予備校の模試とは少し異なり、コミュニケーションが取れているか否かを重視した練習をしてもらい、当日も考査委員とコミュニケーションを取ることを意識できたのは良かったと思います。
問題を解いていて気づいた自分の弱点は論点抽出能力の低さでした。
そしてその原因が論点についての知識不足に由来することは明らかでした(民訴の原告適格の判例を何一つ知らない、そもそも原告適格の定義も知らない、など)。
そこで、当時、網羅性最強と言われていたアガルートの重要問題演習習得講座を購入し、論文の次の日からすぐに学習を開始しました。
1周目は、問題を見る⇒軽く脳内構成(5-10分)⇒解答を見る、という流れで進めました。
そして一定数解いたら、もう1回それを解き直したうえで、問題文をスマホのメモに要約していきました。
要約の際は、細かい問題文の事情は無視し、問題を成り立たせるうえで核となる事情に絞って要約しました。この作業を通じて、なぜその論点を論じる必要があるのか、という点を強く意識することができました。
1日8~10問、1週間で1科目のペースで進めました。
また、もう一つ私が感じていたこととして、判例の知識不足でした。
憲法や民訴ではほぼ必ず「判例を参考にして」答えなさい、といった形式の問題が出されますが、いつも参照すべき判例を想起できず、筋の外れた答案を書いてしまっていました。
そこで、「判例」に強くなるため、アガルートの判例百選スピード攻略講座(渡辺先生)を受講しました。
使い方としては、講義を聞き、それを復習する問シンプルなものでした。
自作問題集のようなものは作らず、判例名を見て、①事案の概要、②論点抽出、③なぜそれが論点化するのか、④規範定立、⑤当てはめ時のキーワードを脳内反芻していました。
百選講座は判例の理解が深まったのはもちろん、渡辺先生の一貫した思考フローを体得することができるという点でも非常に有用な講義でした。
重問と判例百選講座を繰り返しこなし、徹底的に叩き込むことが令和5年の合格に繋がったのだと思います。
お前全然起案してへんやんけという声がそろそろ聞こえてきそうですが、伊藤塾のコンプリート論文答練を毎週解いていました。
これで定期的な起案の機会を作っていました。
重問と百選講座のおかげで論点抽出はできるようになったのですが、答練の点数は思ったほど伸びませんでした。
その原因は、規範の文言をあやふやにしか覚えていなかったことでした。つまり、論証を暗記しておらず、いつも現場で少しズレた規範を定立してしまい、その結果当てはめもズレてしまい…ということで点数が伸び悩んでいたのでした。
脳内構成は効率よく周回はできるのですが、1回1回の質はどうしても低くなりがちです。脳内構成の弊害が出てきてしまったということです。
とはいえ、予備校の論証をそのまま覚えるのは苦手だったので、自作論証集を作ることにしました。
といってもそんな大層な物ではなく、重問の規範+理由付けを、自分が使いやすいように改造しただけです。
意識したのは、①丸写しではなく、自分の言葉で書くこと、②理解できない部分や、必要性を感じない部分は削ること、です。
この作業を通じ、論証の正確性が大きく向上したのはもちろん、一個一個丁寧に論点と向き合うことができ、論点への理解が一気に深まりました。
答練でも30点以上を取れるようになり、実力が大きく向上しました。
この時点で合格水準の実力に達していたと思います。
なお、百選講座やシケタイでも同様に自作論証集も作成しました(重問と重複する論証は除きます)。
選択科目は前年の論文以来放置していましたが、そろそろやばいと思い、着手しました。
ここでは辰巳の選択科目特訓講座(経済法:西山先生)を受講しました。
各行為類型の考え方、当てはめのポイントを、司法試験過去問を題材に分かりやすく解説してくれる神講座でした。
講義を聞き、講義で扱った過去問を繰り返し解く、というオーソドックスな方法で学びました。
並行して、自作論証集を周回し、論証暗記を進めていました。
6月から短答対策を始めました。
やり方は前年と一緒です。
特に刑訴に力を入れました。刑訴のみマコタンに加え短パフェを追加しています。苦手だったのと、実務基礎の手続き問題(勾留や尋問、公判前整理手続)とのシナジーがあったからです。
その成果なのか、刑訴はかなりいい点が取れました↓

直前期は、本番に向けて知識を最大化・最深化すること(ピーキング)、答練・模試を通して本番での振舞い方を確立することを目的としました。
短答の勉強をしている段階から、空き時間を見つけて直前期の勉強をかなり綿密に計画していました。
まず、短答終了後の7月いっぱい(2週間ほど)使って、重問とは百選を1周し、知識水準を戻しました。
8月に入ってからは過去問演習です。起案はせず、答案構成のみで解きまくります(全年全科目2周ほど)。
土日は辰巳の直前答練・直前模試を受けました。起案の機会はこれだけと決めていました。
試験2週間前から重問と百選をダメ押しでもう1周し、加えてこれまでの答練を復習し、更にはシケタイももう1周しました。また、最後の週に論証を暗記しました。
職場の夏季休暇も全て勉強につぎ込み、ピーキングに努めました。
ここまで来たら気合と根性って感じで、仕事以外のすべての時間を勉強に詰め込みました。
それでもやりたいことを全部することはできませんでした(例えば、経済法の論点解析を十分に復習できないまま本番を迎えてしまいました)。
直前期の頑張りもあってか、本番は結構いい手ごたえでした。全部4枚目までいったし、全く分からないという問題は少なかったです。300~400番くらいで合格したのではないかという感触でした。
再現答案はこちらから見られますので、ぜひご覧ください。
結果は合格。

想像以上の好順位でびっくりしたのを覚えています。
以上、私が予備論文に合格に至るまでの経緯をざっくりとお話してきました。
合格までの2年強、一日たりとも勉強は欠かしませんでした。コロナにかかった日も勉強しました(数十分ほどですが)。
予備試験は、どんなにいい教材を使おうが、どんなにいい先生に教わろうが、自分で継続して勉強しないと絶対に受からない試験です。結局のところこれに尽きると思います。
辛く苦しい日々が続きますが、この記事を見て少しでもモチベーションアップに繋がれば幸いです。
個人的にすごいと思ったのは、一度不合格になってからの勉強時間です。働きなが平日4~5時間、休日は8時間というのはかなり多いと思います。35~40時間以上勉強されているのは、社会人受験生の中でもかなり多いのではないでしょうか。
むしどりさんも最後に仰っていますが、結局は自分が頑張るか頑張らないかが大事な試験です。我々個別指導講師は、そのサポートをするにすぎません。受験生自身の頑張りなしに合格は成し得ないと思います。
勉強方法もそうですが、試験との向き合い方についても非常に参考になったと思います!これを見て、皆様の参考になればとても嬉しく思います!
]]>なので、この試験の勉強の手の広げ方について、私なりの考えを紹介しようと思います。特に初学者の方は、どのように勉強していったらいいかわからないという方も多いと思いますので、ご参考になれば幸いです。
私の考えとして、インプット用の「ベーステキスト」を用意すべきである、というものがあります。
ベーステキストとは、司法試験用の教材を自分用にカスタマイズしたもので、それ一冊で重要な知識の確認や試験直前期の総復習に使用するものを指しています。
「ベーステキスト」については『司法試験勉強用ベーステキスト作成のススメ』を参照してください。
私は、勉強の手を広げる前に、このベーステキストを何回も読み、まずはそこに書いてあることをしっかりと理解し記憶することが大事だと思っております。
ベーステキスト以外に勉強の手を広げる一つのタイミングは、「ベーステキストに書いてある内容がイマイチ理解できない時」です。
世間には数多くの基本書・予備校本が存在しますので、特定の事項についての説明の仕方が違っている、説明の深さが違うということがあります。そのため、たまたま自分が持っている本にその事項の説明が不十分であることはあり得ることです。
この場合、当然他の本に手を伸ばすことになるので、勉強の手が広がります。
ここで注意が必要なのは、「ベーステキストの位置づけを変えない」ことです。なので、手を伸ばす本は「辞書的」なポジションになるようにしてください。
こういった本を1冊持っておくことは有益ですが、あっちもこっちも読んでしまうと、わざわざベーステキストを用意した意味がなくなりますし、情報が散逸してしまいますので、手を広げるにしても、「役割」を変えるのはお勧めしません。
なので、意識すべきは、辞書的な1冊はベーステキストの有用性を高める補助的なものに過ぎないということです。
上記の通り、2冊目の本は辞書的なものなのですから、網羅性が高い多少分厚いものをチョイスするのが良いと思います。
ベーステキストは、通読に向いている分量なので、どうしても足りない部分があります。
ただ、足りないから新しい本を読むのではなく、「足りない部分を補ってあげる」という意識が重要です。
このように考えると、ベーステキストでわからない事項に出会った時に、辞書的な本が活躍するわけですから、わからない部分だけを読めば足ります。
なので、例えば、図書館で借りる、等でもいいわけです。ただ、わからないことがあった時にすぐに調べたい!というのであれば、手元に置いておいた方がいいので、買うという選択肢もありだと思います。
以上のように、手を広げるときには、役割を意識してあげることが大事です。そうすれば、何冊もの本を持って、消化不良にならずに済みます。
そもそもベーステキストに載っている情報を正確に理解し記憶するだけでも、何回も読まないと無理だと思います。それだけでも十分な知識量になると思いますので、まずはベーステキストの読み込みを大事にする。
それでは足りない時に初めて、別の本に手を出す、つまり勉強の手を広げる、というスタンスが良いと思います。
同じテキストを何回も読まないといけないのは苦痛かもしれませんが、人間は忘れる生き物です。なので、繰り返さなければ身になりません!
苦しいですが、受かるためには必要な努力です!頑張っていきましょう!
]]>こんな私の初挑戦だった平成23年の司法試験は、短答落ちでした(208点で2点足りませんでした・・・)。
では、平成23年に短答落ちした私が、どうやって平成25年の予備試験の短答式試験に合格できたのか、また、平成26年の司法試験で、上位約10%で短答に合格できたのか、について少しご紹介したいと思います。
短答式がなかなか伸びないという方の参考になれば幸いです。
さて、この年は、短答に落ちたわけですが、理由は簡単で「過去問を全くやってなかった」ことです(笑)。
今考えればあり得ないですよね…。
逆に過去問を一切やらないで、良くここまで頑張れたなとすら思えます。
短答式に落ちていたことは、自己採点からわかっていたので、まずは、徹底的に過去問を解いてやろうと思い、短答式の過去問を全科目買ってきました。
これが6月初旬くらいです。
私は、少なくとも、9月までには短答式で合格点が取れるようにしようと思いました。
なぜなら、当時、合格発表が9月だったのですが、そこで落ちた人達は、来年自分が戦わないといけない人達であり、そこまでに自分も短答式で合格点が取れるようにならないと、同じラインに立てないと思ったからです。
つまり、合格発表までに短答合格者たちに追いつこうと考えたわけです。
さて、6月から9月までハムスターの如く過去問を回しました。7科目を7~8周したと思います。
その結果は…、230点位だったと思います。
率直な感想は「あんだけ短答やったのに20点かよ!」って感じでした。今考えればやり方に大きな問題があったんですけどね(これは後でお話しします)。
平成24年の司法試験は、総合2300位くらい、論文は2000位くらいでした。
そして、平成24年に合格したいつも一緒に勉強していた友人から「知識が足りてない」と言われました。
ここが転機でした。この一言で勉強内容を一から考え直そうと思いました。
まず変えたのは、ベーステキストを決めて、それを徹底的に読み込むことにしました。
「ベーステキスト」というのは一般的な言葉ではないかもしれませんが、司法試験受験生時代の私の周囲で使われていた言葉です。
司法試験用の教材を自分用にカスタマイズしたもので、それ一冊で重要な知識の確認や試験直前期の総復習に使用するものを指しています。
今までは、つまみ食いのような勉強でした。しかし、試験に必要な知識は、ベーステキストにあると気づき、これを徹底的に繰り返して読むようになりました。
ベーステキストについては、『司法試験勉強用ベーステキスト作成のススメ』で詳しく説明しています。
次に変えたのは、短答式の勉強へのスタンスです。
私見ですが、短答の勉強と論文の勉強は、そんなにキレイに切り分けられるものではありません。
詳しくは『司法試験の短答と論文の勉強 同じところ違うところ』で書きましたが、問われているのは、知識であり、知識自体は、短答も論文も変わらない、そう考えるようになりました。
そもそも、短答式の過去問「だけ」を解いていても、体系的な知識は身につきにくいということに、平成24年は気づきませんでした。断片的な知識がただただ積み重なっていくだけで、それがリンクしていませんでした。これが、平成24年の時の過ちです。
以上の経緯から、ベーステキストに載っていない短答で問われた知識(判例)や、演習書に書いてある試験に使えそうな知識等は、ベーステキストにどんどん一元化させていきました。別で百選は読んでいましたが、科目によっては、百選自体をベーステキストにしているものもありました。
これによって、ベーステキストを何回も読むことで、必要な知識に何回も触れることになり、知識が定着していきました。
短答の知識・論文の知識という切り分けはほとんどせず(短答プロパーがあるのは事実なので)、「合格に必要な知識」という大きな括りで、(短答プロパーの知識も含めて)知識を定着させていきました。
ちなみに、この1年で短答の過去問は1~2回解いたくらいです。
さて、平成25年の短答は、法令が150ちょっと、一般教養が27くらいで合格できました。
前年に予備試験に合格できたことから、自分の勉強方法は間違っていなかったと思えたので、引き続き、同じ勉強を繰り返していました。その結果、辰巳の直前模試では350点満点で300点を超える成績をたたき出すことができました。
そして、司法試験では、260点くらいで約上位10%で短答式試験を突破できました。
漫然と過去問を解いていても、点数は上がりません。上がるとしても、合格点までは届かないと思います(現実に過去問「だけ」で合格する人もいるとは思いますが)。過去問で解いて得た知識を有機的に一体化させる必要(体系的理解の必要)があると思います。
これを読んだ方は、「平成25年以降の成績上昇は、それまでの過去問回しがあったからでは?」と思う方もいると思います。もちろん、それは否定しません。あのハムスター作戦があったからこそ、断片的であっても知識を得ることができましたし、考え直すきっかけにもなったのですから。
しかし、これを読んだ皆さんなら、私がしたミスをしなくても、正しい過去問の使い方、インプットの仕方に辿り着けるわけですから、無思考で短答の過去問を解くということは避けられると思います。
点の知識から線の知識、さらには線の知識から面の知識へと知識を体系化していくということを意識しながら勉強することが大切です。
今回のやり方は、あくまでも私のやり方であって、手段の一つでしかありません。他のやり方も沢山あると思います。
ただ、闇雲に過去問を解くのではなく、情報を一元化するなり、過去問で得た知識を体系的に理解するなりして、合格に必要な知識を習得することが目的なので、一つのサンプルとして参考にしてもらえればと思います。
これを読んで、一人でも参考になったという方がいたら、幸いです!
]]>そこでそのときの経験も踏まえつつ、今回はゼミ形式について、個別指導と比較しながら少しご紹介します。
今回お話しする集団指導は、私が普段行っているような、「事前に受講生に課題を検討してきてもらい、ゼミ内で質疑応答しながら解説していく」という、いわゆる「ゼミ」です。
もちろん他にも、講師だけが話す講義型であったり、講師はあくまで進行役に過ぎず、受講生が中心になって話を進めていく型であったりすると思いますが、今回はこれらについては話しません。
ゼミ形式のメリットを簡単に挙げると、次のような感じになります。
他にもあると思いますが、一先ずこんな感じでしょうか。
まず、勉強仲間ができるというメリットがあり、このメリットはとても大きいと思います。2番目に挙げたメリットとも絡んでくるので、併せて説明します。
多くの社会人の方、或いは、学生だけど周りに司法試験を目指している人がいない方。この2つのパターンの受験生に共通しているのは「勉強仲間がいない」ということです。
勉強仲間がいないと、競争相手もいませんし、答案を書いても比較対象がいません。つまり、自分が今どれくらいの位置にいるのかわからないのです。
これは、個別指導を受講しても払拭できません。講師が比較対象になることはないからです。
野球の大谷選手がWBC決勝のアメリカ戦前、「憧れだけでは超えられない。」という趣旨の発言をし、注目を浴びました。多くの受験生にとって講師は超えるべき存在ではありません。故に、講師を比較対象とし、講師を超えて合格しようという受験生は少ないと思います。
ただ、それが勉強仲間ならどうでしょう。同じ目標を持ち、切磋琢磨する存在であれば、比較対象になりますし、自分よりも上であれば、超えよう、または肩を並べたいと思えると思います。そういった存在がいることにより、一人で勉強しているだけでは生まれない「競争心」も生まれるようになり、勉強のモチベーションになります。
また、同じ目標も持ち努力している者同士だからこそ、不安や悩みを共有できますし、相談することもできます。この試験に挑戦していない人に、この試験の不安や悩みをわかってもらうことは、どれだけ仲が良くても難しいと思います。
私のゼミでは、学年指定がありませんので、大学1年生もいれば4年生、ロー生もいます。大学1年生からすれば、上級生から学ぶことは沢山あると思います。上級生も1年生から基本的な姿勢を学び直すきっかけになるかもしれません。
なので、勉強の進捗状況が異なる受験生が同じ教室にいても切磋琢磨することが出来るのです。その結果、お互いを高め合うことも可能になります。当然ですが、同級生同士でも同じことがいえます。
これが1つ目と2つ目のメリットです。
最後に、3つ目のメリットについてですが、上でお話しした通り、私のゼミには勉強の進捗状況が全く異なる受験生が同じ教室にいます。
そのような中で質疑応答すると、当然いろいろな考え方が出てきます。また、私がある受講生の答案を参考答案として配布すれば、自分以外の受講生の答案を見ることが出来ます。
色々な考え方に触れ、また、他人の答案を知ることによって、講師以外から多くのことを学ぶことが出来ます。
ゼミ形式のデメリットとしては、次のようなものが考えられます。
1つ目のデメリットですが、メリットのところで紹介したものは、ゼミを積極的に利用する結果得られるメリットです。積極的に発言し、人の意見に耳を傾け、良い部分を吸収する、いずれも積極性から生まれるものです。
逆に、受け身で、ただ聞いているだけ、講師の言っていることを何となく聞く、これでは、ゼミ形式のメリットを享受できません。なので、こういった姿勢ではゼミの効果は十分に得られないと思います。
また、2つ目のデメリットについてですが、自分は理解していないけど、周りの発言等から、なんとなくわかった気になってしまうリスクがあることです。
皆さんの中にも、「友達と勉強していて、わかっている友達から話を聞いて分かった気になって家に帰って復習しようとしたら、何もわかっていなかった」という経験をしたことがある人は、それなりにいるのではないでしょうか。
わかった人の話を聞き講師の質疑応答が進んでいくと、その時は何となく理解した気になるけど、実際は理解していないってこと、少なくないと思います。
私は、現在もゼミを持っていますので、個別指導とゼミの両方に携わっています。
両者をみると、両者は排他的な関係にあるわけではなく、相互でメリットとデメリットを補完し合う関係にあると思います。
なので、可能であれば両方を上手く使っていくのが良いと思います。
ゼミ形式の学習で大事なのは、積極性です(もちろん個別指導でも積極性は大事です!)。
基本的に司法試験の受験指導を受ける場合、指導のレベルを決めるのは受講生です。積極的に講師にアタックしていくことは非常に大事です。
]]>
※この記事では「具体的検討」のことを便宜上「当てはめ」と言います。
当てはめの際の事実評価の基本については以前『司法試験・予備試験の論文における事実評価の基本』でも説明していますので、この部分が苦手な方はそちらも合わせて読んでみてください。
当てはめの仕方がわからないという方から多く聞くのは、「どの事実をどうピックアップして当てはめればいいのか、答案を書いている途中で混乱してしまう」とか、「規範を立てて、いざ事実を当てはめてみたら、結論が変わってしまって、前段部分からの論理構造が破綻する」といったことです。
これが起こってしまう大きな原因は、一つ一つの事実を中立的に、その事実単体としてしか捉えていないことだと思っております。
もう少し踏み込んで言えば、「事実をもとに一から論理を組み立てていって結論を出さなければならない」という考えにとらわれているように思います。
もちろん、完成する答案は「事実をもとに一から論理を組み立てていって結論が出された答案」になります。ただ、事案を検討するにあたってのアプローチは、必ずしもそうである必要はありません。
私のところに来る「当てはめが苦手」という方の中には、そのような帰納法的なアプローチしかできない、してはいけないと考えている人が多いというのが私の印象です。
なのでそういった方には「まずは結論を決めよう」とアドバイスしています。
例えば、問題で適法か違法か聞かれていた場合、問題文を読んで、結論を決めます。
そして、結論として、適法と決めたのであれば、「問題文の事実をどのように使って論理を組み立てれば、説得的に適法という結論を導けるか」を考えます。
このように、目的地を設定した上で、そこに向かって思考していくことで、少なくとも論理の破綻は防止できますし、事実の評価もしやすいはずです。
司法試験や予備試験の問題文に示されている事実は、上の例でいうと、
この3種類しかありません。
上の例では、結論を適法に決めましたので、あとはこの3種類の事実を使って、順序だてて説明していけばいいのです。
結論が適法なのであれば、1.の事実は必ず使いますよね。
他方で2.の事実は自分の結論にとっては不都合な事実ですが、これを無視すると議論が一方的になってしまうので、2.の事実についてもしっかりフォローする必要があります。
また、3.については、どちらにでも働き得る事実ですから、使うときには説得的に適法の方向に倒していく必要があります。
2.の事実のフォロー、3.の事実を適法の方向に倒す仕方として、「確かに~しかし」構文があると思います。
この構文は、非常に有用なのですが、使い方を間違えると、マイナスな評価になってしまうおそれがあります。
代表的な例を紹介しますと、
ⅰ「しかし」で覆せていない
ⅱ「確かに」部分の記述と、「しかし」部分の記述が整合していない
こういった文章は、答案を添削していると非常によく出会いますので、「確かに~しかし」構文を使うときは、十分注意して使ってください。
このように考えると、ある程度機械的に当てはめ作業が出来ると思います。
まず、結論を決めて、その結論に沿う事実、沿わない事実、どちらにでも倒せる事実をカテゴライズして、後はパズルのように組み立てていけば、大枠は完成します。
あとは、各論述において、上で紹介した「事実評価の基本」にしたがって論じていけば、各論述の説得力も出てくると思います。
この型の流れに沿って、反復してトレーニングをすれば、「当てはめ」への苦手意識が減っていくはずです。
そうやってある程度「当てはめ」の型ができてしまえば、そこから自分なりの方法に変えていけばいいんです。
今回の方法論は、当てはめが苦手な人がそれを克服するための一手段にすぎませんので、得意な人にははまらない部分もあるかもしれませんし、他の克服方法もあるかもしれませんが、当てはめが苦手な皆さんの参考になれば幸いです。
]]>そんな受験生の方々を見ていると、パッと見は同じように司法試験の短答対策と論文対策を別々にやっているように見えていても、学習効率に大きな差があるようです。
学習効率の良い人と悪い人。いったいどのような差があるのでしょうか。
もちろん学習効率には様々な要因が絡むため、何かひとつだけが理由というわけではないのでしょうが、私から見る限り、「知識の習得の仕方の違い」というのが大きな要因になっているように見えます。
何が違うかと言うと、学習効率が良い人は、短答式にも論文式にも使えるような形で知識を習得しているということです。
たしかに短答プロパーの知識もありますし、短答と論文では知識の使い方は違うのですが、必要になる知識は多くの部分で共通しています。
少し具体的に説明すると、例えばある判例について勉強するときに、学習効率の良い人は、まず判例の趣旨やロジックを押さえます。
そうすることによって、短答式の肢が判例に照らして正しいのか間違っているのか判断することもできるし、論文式において判例について論述することもできます。
一方で学習効率があまり良くない人というのは、短答式の肢に出てきた判例の規範を暗記し、論文式で問われた論点の論証パターンを覚えるという作業から入りがちです。
もちろんこのような勉強方法でも知識は増えていきますし、絶対にダメというわけではないのですが、枝葉よりも幹となるような部分の知識の習得を優先するという意識を早めに持っておくと、後々大きな差になってきます。
このように、司法試験の勉強をするときには、幹となるような知識の習得を意識することで、効率の良い学習ができるようになります。
ここから少し捕捉として、試験を意識した知識習得のポイントを紹介していきます。
知識の習得において、まず大切なのは「穴を作らない」ということです。
司法試験は、選択科目を入れると8科目、予備試験の論文は、基本7科目に実務基礎2つ、選択科目を加えると10科目にもなる、とても出題範囲が広い試験です。
ですが、合格のためにはどの科目も一定以上の点数が必要になりますので、知識に大きな穴がある状態で合格することは難しいです。
穴のない広い範囲の知識が必要だからといって、すべての範囲について深い知識を習得するというのは多くの人にとっては現実的ではありません。
試験との関係では、必要に応じて、「穴とまでは言えない浅い知識」で良いものや、「重要性が高く深い理解と正確な知識が必要」なものなど、優先順位・メリハリをつけることが重要です。
優先順位の指標としては、司法試験予備校などがつけているランクを参考にするのもいいと思います。
私は、司法試験が知識偏重の試験だとは思いませんが、最低限の知識だけでもかなりの量になるため、繰り返し同じものを読み、条文を引き、判例を学ぶという「非常につまらなく、地味な勉強」が必要になるのは間違いありません。
真夜中に調査官解説を読んで悦に浸っているような勉強ではなく、ひたすら繰り返すという勉強が大事です。
だからこそ効率の良い知識習得というのが重要になってきますので、「幹から枝葉へ」という意識は早い段階から心がけておきましょう。
このような地味でつまらない勉強に、いかに主体的に取り組めるか、少しでも自分にとって面白いものにできるかといった工夫も大事になると思います。
どうか、皆さん、最後までやり切って、この試験を突破しましょう!
司法試験の勉強方法については『司法試験初学者の勉強方法』も参考にしてみてください。
]]>司法試験の勉強をしていて論証集などを読んでいると、抽象的なワードが多く存在します。
例えば
等々、例を挙げればきりがありません。
当然これは、論文答案においては規範定立の際に書くことになるキーワードです。では、皆さん、これらの抽象的なキーワードの意味をしっかりと理解していますか?
例えば、「取引安全の要請」という言葉がありますが、この言葉は民法の様々な場面で登場してくるかと思います。
確かに、どの場面においても「取引安全の要請」というキーワードの意味自体は変わりません。
しかし、「どのような取引の安全についての、どのような要請なのか」という具体的な内容は、場面ごとに異なってくるはずです。
そうなのであれば、その場面における「取引安全の要請」とは何なのか、ということを具体的に説明できなければ、検討内容がズレていってしまう可能性があり、それは減点に繋がってしまいます。
規範定立をコンパクトに行う上で、抽象的なキーワードはとても便利なものですが、その具体的な内容をしっかりと説明できないと、自分が何を書いているのかすら、わからなくなってしまう可能性があります。
これは論証集を活用するときと同じで、しっかりとした理解が伴っていれば、とても強力な武器になりますが、浅い理解で使えば、「キーワード自体は書かれているが、論証の内容にズレが生じている」という状態になり、採点者にはそれが伝わってしまいますので、結果として高い評価がつかなくなります。
より深く論文問題の事案を検討するにあたっては、検討の際に使う規範が正確である必要があるとともに、抽象的なキーワードの内容まで理解しておく必要があります。
結局のところ、抽象的なキーワードとは、「その内容を全て書くと規範定立部分が長くなり、頭でっかちの答案になってしまうため、コンパクトにまとめたもの」にすぎません。
なので、学習の際には、抽象的なキーワードを覚えることよりも、「そのキーワードにまとめられている内容は何なのか」を理解することの方がより重要です。
論証集から勉強を始める人の中にはこの点が不十分な人もいて、抽象的なキーワード自体は知っていても内容の理解が浅いため、論文答案における論証の出来が悪くなってしまっているケースがあります。
そうならないためにも、しっかりと地に足を付けて、一歩一歩理解を深めていくという勉強をしていきましょう。
論証集の使い方については、『司法試験対策で論証は暗記するべき?』でも紹介していますので、興味のある方はそちらも参考にしてみてください。
]]>この点は、恐らく合格者や受験指導をしている方でも見解が分かれやすいところだと思いますので、あくまでも私なりの考えと思って、読んでもらえればと思います。
自分に合った方法で過去問を活用することは、司法試験・予備試験合格のために非常に有効な学習方法のひとつですので、ぜひ上手に過去問を活用してください。
まずは司法試験短答式の過去問を使った学習方法について、初学者の方向けと、ある程度学習が進んだ方向けに分けて紹介します。
初学者の方でも、最初から短答式の過去問を解くメリットはあります。
それは、「自分が勉強している(これから勉強する)知識がどのような形で問われるのか」を把握できることです。
これがわかることによって、
などが具体的にイメージできるようになります。
個人的には、その日学習した分野について、過去問を解いてみることをお勧めします。
復習にもなりますし、学習が進んでいけば何回も解くことになる問題を、早い段階で一通り解いておけるのは大きいです。
また、はじめて学習していく段階で、難易度の高い過去問を一気にたくさん解くのは負担が大きいので、毎日少しずつ解いていけるのも、この方法のメリットです。
それなりにインプットが進んだ方は、短答対策として、短答式の過去問を繰り返し解いていくことになります。
ここで注意が必要なのが、「何周したか」ではなく、「どれだけ丁寧に勉強したか」です。
問題と解いて解説を読んで終わりにするのではなく、解説に記載のある条文・判例にあたって一つ一つをしっかりと確認していくことで、当該条文・判例の勉強にもなります。
そういった丁寧な勉強を「繰り返し何周もする」ことによって、短答式の過去問を解きながら、基本的知識を習得することが出来ます。
また、過去の短答式試験に出題された知識が、自分のベーステキスト(※)に載っていなかった場合には、ベーステキストに一元化しておくと、直前期の復習の際に、短答式と論文式の両方を復習できるのでお勧めです。
※「ベーステキスト」というのは一般的な言葉ではないかもしれませんが、司法試験受験生時代の私の周囲で使われていた言葉です。
司法試験用の教材を自分用にカスタマイズしたもので、それ一冊で重要な知識の確認や試験直前期の総復習に使用するものを指しています。
次に司法試験の論文式の過去問を使った学習方法について、初学者の方向けと、ある程度学習が進んだ方向けに分けて紹介します。
私は、初学者の段階で論文式の過去問を見ることをあまりお勧めしていません。
それは、知識があまりない状態で論文式の過去問を見て、解説を読んでも、学習効果が低いからです。
もちろんまったくの無意味というわけではありませんので、息抜きも兼ねて「どんな問題が出るのかな」というくらいで軽く目を通しておくというのは良いと思いますが、知識が少ない段階であまり真剣に論文式の過去問と向き合っても、それほど得るものはないと思います。
ですので、初学者の段階では、論文式の過去問には触れなくても大丈夫です。
もっともこれはあくまでも初学者レベルの話であって、学習が進んでいけば論文式の過去問の検討は絶対に必要になってきますので、早く過去問に触れるようにインプットをガンガン進めていくという意識を持っておくと、一つのモチベーションになると思います。
ある程度のインプットが済んだ方は、いよいよ本格的に過去問検討に入っていくことになります。
その際、まず何も見ないで、本番と同じ時間で、実際に書いてみるということをお勧めします。
答案構成だけであったり、時間無制限であったりしてしまうと、実際今自分がどれだけ書けるのかがわからないので、本番と同様の環境下で書いて、自分の現在地を知ることが重要です。
次に書いたものについてですが、出来れば合格者やローの先生等、一定の信頼に足る人物に添削してもらうのが理想です。
そういった方が周りにいないという方は、自己添削をせざるを得ないと思いますが、自分の答案に内在している問題に自分で気づくというのは非常に難しいので、やはり一定以上の実力がある第三者に答案を見てもらえるようにするのが、合格への近道ではないでしょうか。
また、起案をした後は、必ず出題趣旨・採点実感を読みましょう。
この2つは「司法試験の取り扱い説明書」のようなものです。
出題趣旨では、何が問われていたのかを確認し、採点実感においては、試験委員が何を求め、何を求めていないのか(してほしくないのか)をしっかりと確認しましょう。
出題趣旨を読むにあたっては、求められていたことと自分の答案がズレていないか、どこがズレているのか、なぜそのズレが生じたのかを検証する必要があります。
その修正をしなければ、出題趣旨に沿った答案を書けるようにはなりません。
採点実感は、主に「試験委員が何をしてほしくないのか」に着目しましょう。
今後の起案において、試験委員がしてほしくないことをしていては、合格は遠のくばかりです。
また、「試験委員が何を求めていたか」を検討するにあたっては、どのような答案に高い評価を与えたのかに着目しましょう。
何年分か解いていれば、ある程度の共通項が見いだせると思いますので、それを今後自分の起案に活かしていくことが、合格に近づく一番の早道です。
ここでしばしば見解が分かれるのが、「一度解いた問題を複数回解く必要があるか」ということです。私個人の見解としては、「複数回解く必要はない」と思います。
それは、一回解いた問題は、何を書けばいいのかわかっているため、起案する時間(コスト)と得られる利益のバランスが悪いと考えるからです。
その分、一回目の起案および分析をしっかりと行うことが重要です。
また、繰り返さないことで解く問題数が少なくなってしまわないかという点ですが、複数年度の過去問を起案・分析すれば、量もある程度は確保できますので、私は同じ問題を何回も起案する必要はないと考えています。
以上が、私が考える予備試験司法試験の過去問の使い方です。
冒頭にも触れた通り、過去問の活用方法については人それぞれ様々な考え方があると思いますが、今回の記事は、別の考え方を否定する趣旨ではなく、あくまでも私個人の見解であることを理解していただければと思います。
どのような方法にしろ、過去問の検討は必要不可欠なので、しっかりと検討して合格に向かっていってください!
]]>予備試験の論文で二桁順位を取る人がどんな勉強をしていたかというのは、多くの司法試験受験生のみなさんにとって参考になる部分があるのではないでしょうか。
今回非常に詳細に教えてもらったため、少し長くはなりますが、その分有益な情報がたくさんあると思いますので、勉強の合間にぜひ全部読んでみることをおすすめします。
忙しい方は、黄色のマーカー前後だけ飛ばし読みするだけでも骨子はつかめるかもしれません。
この方の略歴を紹介しておきます。略歴を見ただけでも、この方がどれだけの努力をしたか想像することができますね。
大学時代
私は、大学1年生のころから、大学在学中に予備試験の短答に合格することを目標にして、勉強を始めました。
まず、憲法、民法、刑法の短答から勉強をしようと考えました。教材は、短答パーフェクト(辰巳)を使っていました。勉強漬けの毎日ではなく、通学時間などの空いた時間に問題をみて解説を読むことを繰り返していました。
2年生の5月に予備試験を受けるときには、憲法と刑法は全て解き終わっていましたが、民法は物権までしか勉強できておらず、その他の科目は模試で出題された問題を解いただけでした。
結果は、憲法と刑法は8〜9割の得点でしたが、そのほかの科目は5割程度で不合格でした(記憶が曖昧なので正確な数字は分かりません。)。
この結果から、短答パーフェクトの解説部分をしっかりと読み込むことだけで、十分に合格点が取れるということを確信しました。
大学2年生のときは、大学3年生の5月の試験で短答式試験に突破することを目標にしていました。
1年生のときと同様に、短答パーフェクトの問題・解説を読む勉強法でした。まだ時間的な余裕があることと、憲法、刑法で合格点を取ることができた慢心から、しっかりと勉強時間を確保することができず、隙間時間に短答パーフェクトを読む程度の勉強量でした。
短答式試験の結果は合格でした(この年、出題ミスがあったために繰り上げ合格者がいたのですが、そのうちの1人が私です。)。
この結果からも、短答パーフェクトの解説をしっかり読んで理解できれば、短答式試験は問題なく合格できると思います。
論文式試験までの時間は、受験生で使われている演習書の規範部分を抽出して、ノートにまとめる作業を行っていました。
この年に短答式試験に合格することは考えておらず、十分に論文式試験の準備をすることができませんでした。勉強は間に合わず結果は不合格でした(2281位)。憲法と刑法以外F評価でした。
私は、短答式試験の勉強で困ることはありませんでしたが、論文式試験の結果が散々たるものであったため、論文の勉強を抜本的に見直そうと思い、大学3年生の論文式試験の結果発表後から、泉谷先生のご指導を受けるようになりました。
内容は毎週1問、憲法、民法、刑法を順番にご解説していただき、それに加えて、予備試験の過去問のご解説をしていただきました。
この時点で、論文の勉強はほとんど行っていなかったため、予備試験の問題を解くことは難しかったですが、どのような出題方式なのか、どのように論じていくのか、出題者の意図は何か、受験生が書いてくるであろう論点、逆に書けないだろう論点まで、ご丁寧に解説していただき、予備試験の相場感や合格者のイメージが分かりました。
大学3年生の間は、論文対策は泉谷先生の課題を中心に勉強をしていました。
また、短答の点数がギリギリ合格(合格点+1点)であったこと、論文式試験の順位から大学4年時の合格は困難であると考えたことから、大学4年生の予備試験の目標は、短答式試験に確実に合格する力を付けることと、論文式で3桁の順位をとることに設定しました。
勉強法は、前に書いた通り、短答式試験は短答パーフェクトをしっかりと読むこと、論文式試験は泉谷先生の課題です。大学4年生時の予備試験は、短答式試験は合格(642位)でしたが、論文式試験は不合格(1214位)でした。
短答式試験で余裕を持って合格できる実力がついたことは自信になりましたが、論文式試験は目標達成できませんでした。
しかし、順位を大幅に上げたことや、予備試験後のロースクール入試では、中央大学大学院法務研究科には学費全額免除で合格し、早稲田大学大学院法務研究科には授業料全額免除で合格することができました。
ロースクール時代
この結果から、次の予備試験では合格を狙える位置にいると考え、ロースクール既習2年生の予備試験では最終合格を目標にしました。
勉強法は、短答式試験は安定して合格する実力がついたと考えたため、ほとんど勉強しませんでした。
論文式試験については上記の泉谷先生の課題に加えて、演習書の起案を泉谷先生にご添削していただいていました。各科目の演習書を起案し、ご添削を受け、解説を読み込むという勉強法でした。論文式試験直前には、実務基礎科目の特別対策も行なっていただきました。
コロナ禍で生活習慣がガラリと変わったこと、ロースクールの勉強が忙しくなったことから、ロースクール入学後は予備試験対策をする時間が減ってしまいました。結果は、短答式試験合格(811位)、論文式試験不合格(475位)でした。
合格まであと1点まで迫ったことから、勉強法に間違いはないと考え、前年と同じような勉強法を行いました。それに加えて、自分の知識に偏り、穴があると考えたため、論証集で取り上げられている論点について教科書や百選の解説、他の演習書などを用いて知識の補強を行うといった勉強を始めました。
また、知識として知っていても、それを表現することが上手くできないこと、表現するまでに時間がかかってしまい途中答案となってしまったこと(予備試験で会社法を途中答案にしてしまいました。その他の科目も表現に時間がかかってしまい、時間を奪われてしまっていました。)から、ロースクール生で自主ゼミを組み、勉強したことを議論して、アウトプットすることができる使える知識を獲得することに努めました。
結果は、最終合格(短答430位、論文59位、口述22位)でした。
以上が私の受験の歴史です。以下では、勉強法についての反省点や、役に立った勉強法などについて書いていきます。
悪かった点
- 早い段階での短答式試験合格にこだわりすぎた。
- 短答式試験の勉強に時間を費やしすぎた。
- 論点の学習を疎かにしてしまった。
- 事例問題の処理速度を速くする勉強を疎かにしてしまった。
良かった点
- 短答式試験に確実に合格できる実力があったために論文式試験に集中して挑めた。
- 最終年は論点の学習をしっかりとできた。
- 単なる知識ではなく、使える知識を習得することができた。
- 実務基礎対策をしっかりと行っていた。
私の大きな反省点としては、早期の短答式試験合格にこだわりすぎた点があります。短答式試験の成績が良くなれば、論文式試験の成績も比例的に良くなると考えていました。
しかし、短答式試験で問われる学力と、論文式試験で問われる学力は全く別物です。
短答式試験は、知識の絶対量が重要です。選択肢の正誤が判断できる程度の知識があれば正解を導くことができます。
他方で、論文式試験では知識を”使う”力が重要です。
論文式試験では、結論の当否よりも、知識を使いこなせているか否かで合否が分かれていると考えています。
勘違いをしてはならない点は、結論が適切か否かといった点も、知識を使って適切に事案を解決できているか否かという評価の考慮要素である点です。
このように全く別物(より正確に言えば、論文式試験においては、短答式試験の知識をより深化させた知識が必要という点において別物)の学力が問われていることから、短答式試験の勉強と並行して(若しくは先行して)、論文式試験の勉強をするべきであったと反省しています。
短答式試験に合格しても、論文式試験に合格できなければ、予備試験に合格することはできませんから、短答式試験合格だけを目標に勉強をすることは遠回りの勉強法であると考えています。
役に立った勉強法としては、短答式試験については短答パーフェクトの読み込みであり、論文式試験については演習書と論証集に記載されている論点の学習です。
短答式試験については、過去に出題された知識が様々な言い回しで(「様々な角度から」というよりは、「同じ角度から」、違う言い回しで)出題がされているため、過去に出題された知識の習得が重要です。
気をつけなければならないことは、正の知識だけではなく、誤の知識を習得することもまた重要である点です。
教科書には、正の知識のみ載っていますが、過去問には誤の知識も載っています。そして、誤の選択肢も再出題がなされます。
短答式試験の対策としては、その選択肢が正なのか否かを判断する知識に加えて、誤なのか否かを判断する知識を習得することで、正答率が上がると考えています。
この知識を習得するためには過去問の学習が大切であり、過去問の解説が1番詳しい短答パーフェクトの利用が適切であると考えています。
論文式試験については、事例問題の形で、論点が出題されますから、まず論点の学習が重要です。
論点の学習とは、論証の暗記ではなく、
- どの事例において、なぜその論点が問題になるのか
- その論点についてどのような解決策(いわゆる規範・ルール)が存在するのか(もっと言えば、与えられた事例についてある解決策がなぜ使えないのか)
- その解決策の根拠は何か、存在する解決策のどれを採用することが適切か
- その解決策にどのような事実をあてはめるとどのような結論が導かれるのか
- その結論に修正が必要になるのか
などの幅広い学習が必要になります。
これを無視して、規範の暗記に努めても、合格点は取れません。
この論点の学習には教科書をしっかりと読み込むことに加えて、演習書の解説を読み込むことが重要だと考えています。教科書・演習書を読む際には、上記の論点の学習を意識して読み込んでいただきたいです。
このような使える知識がなければ、論文式試験で合格することはできません(論文式試験合格の必要条件)が、その知識を答案に表現する力(使える知識を使う力)もまた、重要です(論文式試験合格の十分条件)。
教科書や演習書の解説をそのままの形で答案に表現することは、不可能に近いですし、そのままの形で表現するような出題はほとんどありません。
知識を使って、事例の問題点(特殊性)を指摘しながら、適切な結論を導いていく必要があります。その思考過程を答案上に表現することができなければ、点数にはなりません。
このような知識を使う力を習得するためには、言語化の作業が必要であり、文章にして伝えることや、言葉にして伝えることによって練習をすることが重要です。
口述式試験については、短答式試験・論文式試験で習得した知識の言語化が重要です。また、相手の意図を汲み取る力も重要です。
口述式試験では、短答式試験・論文式試験の知識を言語化して、試験官と良いコミュニケーションがとれれば、合格することができると考えています(したがって、論文式試験に合格した方々のほとんどは、この力を持っていますから、ほとんどの方が口述式試験に合格することができるのだと思います。)。
予備試験合格のための勉強方法まとめ
さて、どのように勉強するべきかのまとめです。短答式試験の勉強と論文式試験の勉強は並行することをお勧めします。
短答パーフェクトで知識を習得した後に、その範囲の論証集に載っている論点について教科書・演習書等を読み込み、論点の学習をすることが、知識の習得・定着について効率的であると考えています。
この勉強を一通りできたならば、教科書・授業等により体系的な学習をすることをお勧めします。
知識が体系的に整理されることで、論点の適切な深い理解に繋がります。その後は、論点をしっかりと理解して、正確に表現できるように練習することをおすすめします。
論証集の論点名だけをみてその論点をしっかりと表現できるか否か確かめる方法や、演習書の問題を解くこと、過去問を解くことなどによって練習してください。
この練習を繰り返せば、論点・論証を暗記することも必然的にできるようになります。
論点がしっかりと表現することができなかったり、論点の理解が不正確であれば、その都度教科書・演習書の読み込みや、表現方法の確認をしていくことが必要です。
この段階までくると、自分自身では誤りや不正確な点、改善点に気づくことが難しいですから、自主ゼミや、個人指導を受けるなどして、チェックしてもらうことが大切だと考えています。
私は、最終年は、ほとんどの時間を自主ゼミ等で会話(アウトプット)をしながら知識を確認する勉強に徹していました。
知識を答案に表現するまでに時間がかかり、時間切れになってしまうことや、書きたいことを書けなかったことが多かったためです。
勉強したことを正確に、速く表現するためにも、アウトプットの機会や、個人指導を受ける機会は重要です(何より、人と会話をしながら勉強をすることは楽しく勉強できます。時間がかかっているように思えますが、より正確に使える知識を習得し定着させる勉強法としては1番の近道であるように思います。もちろん、誰とどのような勉強をしていくかの判断は大切です。)。
泉谷先生のご指導は、起案のご添削・ご解説を中心に受けていました。
ご添削は法律論の正確性、論理の一貫性から助詞の使い方、文章の繋ぎ方、接続詞の使い方まで、丁寧にご指導をしていただきました。
ご解説も対話方式で事案の問題点の抽出、論点までの事案の処理の仕方、論点の解決方法、結論の妥当性まで、本試験でどのような思考過程を辿れば良いかをご丁寧にご説明していただきました。
補足レジュメもそのままの形で答案に書けるように工夫されており、先生の思考過程が手に取るように分かる上質な文章で、学習に非常に役立ちました。
インプットの講座については、百選の解説講座を受けていました。判旨・解説の重要部分をピックアップして、噛み砕いて分かりやすくご解説してくださり、速く、効率的に学習をすることができました。
私の考える、合格に必要な力の全てが、泉谷先生のご指導には含まれていると考えています。1年目から泉谷先生のご指導を受けていれば、短期合格をすることができたと考えています。後悔先に立たずとはまさにこのことだと思います。
長々と、稚拙な文章を書いてしまい誠に申し訳ありません。少しでも、勉強法の確立に役立てていただけたら幸いです。私も、今回の機会を通じて、正確に表現する練習ができたと思います。貴重な機会をくださり、ありがとうございました。皆様の合格を心より願っております。
以上
さて、全部読んでいただいたみなさんは、
などなど、それぞれに様々な感想を抱いたのではないでしょうか。
ここまで読んでいただければ、今回協力してくださったこの方も喜んでくれると思います!
最後に私の感想も紹介しておこうと思います。
まず改めて思ったのは、司法試験の勉強は「地味でつまらない反復継続が大事」ということです。私とは多少やり方が異なる部分もありましたが、大枠では同じ方向で勉強していたと思います。
また、みなさんにもぜひ真似して欲しいのは、定期的に適切な目標を設定し直している点です。
試験結果や自身の学習の進捗に応じて、最終的な予備試験合格(もちろんその先には司法試験合格という大目標がありますが)という目的地に至るためのマイルストーンを柔軟に設定していくことは、長い司法試験受験生活の中で、目的を見失わずに正しい学習の方向性を維持するためには非常に重要です。
今回の記事を読んで、少しでも多くの方が、「予備試験に上位合格している人でも、地味でつまらない勉強を継続的にやっていたんだ」ということを知っていただき、予備試験、司法試験の合格に向けて役立ててもらえれば幸いです。
]]>その他にも「論証」に関して質問を受けることが多くなってきたので、論証集(論証パターン・趣旨規範を含みます)の使い方について、私なりにコメントしたいと思います。
なお、この記事で「論証」という言葉を使うときには、一般的な意味ではなく、いわゆる「論証パターン」や定型化された趣旨や規範などのことを指します。
論証については色々と意見がありますし、意見が対立しやすいところではありますが、あくまでもひとつの意見として参考にしていただければと思います。
論証集を、一言一句暗記することは、恐らく不可能でしょう。一つ二つならまだしも、数百もの「論証」を丸暗記することは、ほとんどの人にとって不可能だと思います。
また、仮にそれが出来る超人がいたとしても、理解せずに「論証」を丸暗記しただけでは司法試験では通用しません。理解が伴っていない知識は、使い方のわからない道具と同じようなものです。
司法試験に通用しないのであれば、やはり論証集を丸暗記することはあまり有効な学習法とは言えないでしょう。
論証集を丸暗記するのが有効ではないからといって、論証集が司法試験合格の役に立たないかと言えば、決してそんなことはないと考えています。
『司法試験合格のために常に意識しておきたいポイント』でもお話しましたが、日頃のインプットにおいては、「学んだ内容を答案にどう表現するのか」を意識しながら論点を学習し理解を深めるということが重要です。
論証というのは、論点を答案で表現するときのテンプレートのようなもので、論理構成もしっかりしていますので、論証を読むことで、学んだ論点が具体的にどう答案に表現されるのかが明瞭になり、そのイメージを捉えて勉強を重ねることによりさらに理解が深まります。
このように、論証集は自分がインプットしたものを「どう答案に表現するのか」を考え、理解する際に参考にするという使い方に適しています。
では、実際に学習に論証集を利用するときには、どのように読むのが良いでしょうか。
ポイントは論証の論理構造を押さえるということです。
論理構造を押さえるというと複雑な作業に感じるかもしれませんが、論証がどのような道筋(理由)で規範を導き出しているのかを把握できればOKです。
これを意識して読んでみると、それぞれの文の中で、どの部分がキーワードなのかが何となく浮かんでくるはずです。このキーワードを押さえていくことが極めて重要です。
前述のとおり丸暗記は必要ありませんし、司法試験の答案上で、論証集と一言一句違わない文章を書く必要はありません。
キーワードを押さえた上で、そのキーワードを使って自分なりの言葉で、論理的に規範を定立できれば、基本的にはそれで問題ありません。
ただし、判例の言い回しであったり、具体的な規範自体は暗記してしまうことをおすすめします。
絶対に一言一句同じでなければならないというわけではないのですが、判例の言い回しや頻出の規範については、暗記してしまった方が論文答案を書く時間を短くできますし、判例の言い回しや通説的な規範についてそのまま書けると、しっかり知識があるという印象を与えることもできます。
そうは言っても実際に答案を書くときに「あれ?あの判例の言い回しってなんだっけ?」となってしまうこともあると思いますが、そんなときは慌てず自分の言葉で論理的に書ければ大丈夫です。
ここまで読んでいただければ、論証自体を暗記の対象とする必要がないことはご理解いただけたかと思います。
司法試験の勉強全体にいえますが、暗記の対象となるものとそうでないものをしっかりと分けて、暗記の対象となるものについては、暗記の時間を作り、何度も繰り返す必要があります。
暗記する必要のある知識というのは、理解の土台になる部分ともかなり重なってきますので、できれば早い段階から意識しておくと学習効果が上がりやすいです。
以上が、私が考える論証集の使い方でした。「論証集を使うにあたっては、まず理解ありき」ということを意識すると、より効果的に論証集を使うことが出来ると思います。
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