ロースクール選び。

ロースクール
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今回はロースクール選びの方法について。

当たり前のことですが、合格率の高いロースクールに行くことが一番司法試験合格に近いので、上位ローに行けるのであればそれに越したことはありません。ただ、ロースクールの学費は年間でも150万円程度かかる(一概には言えませんが)という現実もあり、学費免除が受けられる下位ローに行くことを選択する学生がいることも事実です。

私は、ロースクールを選ぶ際の判断要素として、①合格率の高さ②金銭的側面③通いやすさの3つが主なファクターになると思っています。特に①②がメインになるでしょうか。ここで考えなければならないのは、「上位ローと下位ローで何か違うのか」ということです。カリキュラムの質も異なるでしょうが、一番異なるのは学生の意識です。

上位ローの既修組は、受かって当然の試験だと思っています。なのでその分勉強もしますし、合格のために何が必要なのかということを考えています。

他方、下位ローの学生はどうかというと、合格者が少ないのですから、合格した人はすごいということになります。そうすると、受かって当然の試験という考えは一切ありませんので、必然的に上位ローの学生との意識に差が生まれます。

イメージとしては、登る山の高さは同じなのに、下から見た高さが上位ローの学生と下位ローの学生とでは違うのです。上位ローの学生はその山は登れる高さの山だと認識していますが、下位ローの学生は限られた人しか登れない山と認識します。

ただ、例えば金銭的理由により、下位ローに行かざるを得ない学生は、上記の意識の差をなくす、即ち、この山は登れる山なんだと思って、必死になれば、この差は克服できます。なので、下位ロー=不合格などということはありません。要はその人の心の持ちようです。

ロースクールを現在受験している学生は、徐々に結果が出始めていると思いますが、何校受かったとしても行けるロースクールは1校だけです。悔いのない選択をして、司法試験合格に向けてしっかりと頑張って勉強してほしいです。

この記事を書いた人
ナオ

平成25年度の予備試験に合格。平成26年度の司法試験に合格。平成28年に弁護士登録。

都内で弁護士として実務に携わりながら、某大学法学部で司法試験、予備試験志望の学生のゼミで指導員をするとともに、司法試験予備校の論文答案添削など、司法試験の受験指導に積極的に取り組むサッカー大好き弁護士です。

個別受験指導もしています。

Twitter(https://twitter.com/nao_izumiya)

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