口述試験対策

司法試験・予備試験
geralt / Pixabay

今日は今週末に迫った予備試験の口述試験について、書こうと思います。

口述試験とは、質疑応答という形で考査委員からの問いに自分なりの考えや知識を答えるというものです。そういった意味では、論文式試験が論文という形で自分なりの考えや知識を採点者に伝えることとそれほど変わるところはなく、質疑応答という形か、論文という形かが異なるだけなので、求められていることはそれほど変わらないともいえます。

他方で、落ちる人の方が少ないという点や、考査委員の許可なく六法を参照できないという点では異なります。前者については、プレッシャーが相当あると思いますし、後者については、ある程度六法の内容を把握しておく必要があるでしょう。

また、口述試験は、考査委員とのコミュニケーションをとりながら進んでいきますので、考査委員としっかりコミュニケーションを取ることが求められます。

考査委員は自分が間違った方向に進もうとすると、正しい方向(考査委員が求めていること)に誘導してくれます。その誘導に上手く乗らないと、考査委員としても困ってしまいますし、コミュニケーションも円滑に取れなくなってしまいます。なので、考査委員の誘導にしっかりと乗るということが重要でしょう。

私自身の経験から申し上げれば、当日はかなりのプレッシャーで緊張することもあるかと思います。また、質疑応答なので、相手が聞いていることをしっかりと聞かないといけませんが、それに対する回答も考えながら聞かないといけませんので、緊張から知識がポンッと飛んでしまうことも多々あります。

個人的に一番大事なのは、わからないことはわからないという勇気と、自分の考えが間違っていたと感じたら撤回して最初から言い直す素直さや謙虚さが重要だと思います。私自身何度も「撤回して最初からお話しさせて頂いてもよろしいでしょうか」と言ったものです(笑)それでも受かりましたから、大丈夫だと思います。

今週末はまた台風が来るということですので、交通機関に支障が出る可能性があります。なので、少し時間に余裕をもって出かけるのが良いでしょう。

論文式試験に合格されたのですから、普段通りの力を発揮できれば問題なく合格できると思います。口述試験は、コミュニケーションですので、むしろ考査委員との会話を楽しむくらいの気構えであれば、きっと合格できます。

あと少しです!頑張りましょう!

この記事を書いた人
ナオ

平成25年度の予備試験に合格。平成26年度の司法試験に合格。平成28年に弁護士登録。

都内で弁護士として実務に携わりながら、某大学法学部で司法試験、予備試験志望の学生のゼミで指導員をするとともに、司法試験予備校の論文答案添削など、司法試験の受験指導に積極的に取り組むサッカー大好き弁護士です。

個別受験指導もしています。

Twitter(https://twitter.com/nao_izumiya)

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