司法試験/予備試験の論文答案の添削コメント読んでいますか?

司法試験の勉強法

皆さん、答案を添削してもらったとき、どこまで添削のコメントを読んでいますか?

そもそも、答案を添削してもらったときに指摘された部分というのは、基本的には自分では気づけない部分です。

気づいていたものであれば、通常は添削で指摘されるような書き方はしないですよね(わかった上であえてそういう書き方をしたということもあるかもしれませんが)。

そうすると、答案添削の際のコメントは、自分では気づけない「修正しなければならないこと」です。

しかし、残念ながら特定の人の答案を添削していると、何度も同じ指摘をすることがあります。

このようなことが続くと、添削をしてる方としても「本当にコメントを読んでいるのかな?」と思ってしまいます。

本来であれば、起案→添削→修正→起案という過程で、少しずつ答案のクオリティが向上していくはずですが、同じ指摘がなされているということは、答案のクオリティがその部分に関しては向上していないことになってしまいます。

では、どうしたらきちんと修正していけばいいのでしょうか。

専用ノートを作って毎回メモを取る

私も受験生時代、そんなに真面目に添削のコメントを読んでいたわけではありませんでしたが、答練を受ける際には、添削のコメントをメモするようにしていました(添削のクオリティにもよりますが……)。

実際に私がやっていた方法は、小さいサイズのノートを購入し、答案を書いたら、その日のうちに自分自身で、何が出来て何が出来なかったのかをメモします。

そして、添削された答案が返ってきたら、まずは自分の主観と返却答案が整合しているかを確認します。

また、コメントを見て修正しなければならない点をメモします。

そして、次の答案を書く前に、そのノートを見て、前回指摘された点を確認し、今回の起案ではそういったことはしないように意識し、起案をするようにしていました。

これには2つの意味があり、一つは、答案で指摘されたことをメモし、次回の起案前に読むことにより、同じ過ちを繰り返さないということ。

もう一つは、自分の主観と客観がどの程度一致しているかの確認です。

すぐには修正できない点について

そうは言ってもすぐには修正できないような点について指摘を受けることもあります。

例えば、具体的検討における、事実の摘示→評価→意味づけといった、ある程度意識しながら継続的にトレーニングしないと修正できないことについてのコメントは、次も同じ指摘をされる可能性があります。

しかし、それでも、メモを見ることによって、「事実はしっかりと評価するようにしよう」という「意識」が生まれます。ここが成長のトリガーになるわけです。

最後に

添削のコメントは、自分が修正しなければならない点ですので、なるべく丁寧に読んでほしいと思います。

添削する側も一生懸命添削しています(全員ではないかもしれませんが……)。なので、そのコメントを大事にするようにしてください。

この記事を書いた人
ナオ

平成25年度の予備試験に合格。平成26年度の司法試験に合格。平成28年に弁護士登録。

都内で弁護士として実務に携わりながら、某大学法学部で司法試験、予備試験志望の学生のゼミで指導員をするとともに、司法試験予備校の論文答案添削など、司法試験の受験指導に積極的に取り組むサッカー大好き弁護士です。

個別受験指導もしています。

Twitter(https://twitter.com/nao_izumiya)

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