苦手科目がある人。

司法試験・予備試験
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今回は苦手科目の克服について。

苦手科目というのは、比較的多くの受験生が持っているものだと思います。苦手科目故に手が出にくいから中々克服できない。克服できないから余計に苦手意識が強くなる。

あるあるです。

なので、苦手科目を克服するためには、当然のことですが、苦手科目を勉強しなければなりません。でも、どのように勉強したらよいかについては様々なアプローチがあると思います。

まず、苦手科目が「なぜ苦手なのか」ということをしっかりと把握しなければなりません。例えば、単にインプット作業をしておらず知識不足なのであれば、まずはしっかりとしたインプット作業が必要となるでしょう。この際、例えば行政法等で起こり得ることですが、具体的なイメージが出来ないので、インプット作業がなかなか進まないということがあると思います。

そういった場合、一番良いのは、具体例を挙げながら説明をしてくれる人の授業を受けるのが一番いいと思いますが、なかなか身近にそのような人がいるとは限りません。

そういった場合に参考となるのが「判例」です。例えば、百選には事案の概要が載っていますので、事案の概要をしっかり読むことで具体的なイメージが湧くきっかけになります。事案の概要は、その判旨がどのような事案に対するものなのかを把握するにあたって非常に重要ですが、どのような事案なのかを把握することで、何が問題なのかということを具体的にイメージする手助けにもなってくれます。

他方で、ある程度知識は入れてるし、短答の過去問もそれなりに出来るけど、論文の書き方がいまいちわからないという方もいると思います。

そういった方は、単にその科目の「論文の書き方」がわかっていない、処理手順が身についていないことが苦手である原因であると思われます。

そういった場合、すぐに「論文を書く」という作業に入らずに、「書き方」「処理手順」を掴んでから論文を書いた方がいいです。そうしないと、どのように書いたらいいかもわからずに漫然と論文を書くことになるので、非効率です。

まず「どのように答案を書いたらいいのか」を把握することが必要です。これにあたっては、論文問題集の「答案例」を参考としたりすることでイメージを掴むことが出来ると思います。後は司法試験の過去問と出題趣旨等を利用して、最適解をイメージするのも一つだと思います。

いずれにしても、苦手科目がある場合、「なぜ自分がその科目が苦手なのか」ということを自分で把握することが重要です。それを把握した上で、「しっかりと勉強する」ということが重要でしょう。

この記事を書いた人
ナオ

平成25年度の予備試験に合格。平成26年度の司法試験に合格。平成28年に弁護士登録。

都内で弁護士として実務に携わりながら、某大学法学部で司法試験、予備試験志望の学生のゼミで指導員をするとともに、司法試験予備校の論文答案添削など、司法試験の受験指導に積極的に取り組むサッカー大好き弁護士です。

個別受験指導もしています。

Twitter(https://twitter.com/nao_izumiya)

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