熱意は伝わる。

司法試験・予備試験
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ゼミや答練で学生や学生の答案と接すると、その学生の熱意というものが伝わってきます。熱意のある学生というのは、良くも悪くも貪欲です。今の自分を少しでも良くしたい、少しでもレベルアップしたいということに躍起になっています。

他方で、熱意のない学生というのは、貪欲さがありません。どこか受け身でゼミや答練を受けているのが何となく伝わってきて、熱意は感じられません。

私も人間ですので、熱意のある学生にはこちらも熱意のある対応をしますし、ない学生にはそれなりの対応をします(勿論、適当な対応をしているわけではありませんよ、ちゃんと誠意をもって対応しています)。

以前、私がロースクールに在学している時、ある先生がこんなことを言っていました。

「授業のクオリティを決めるのは学生である。」

最初は何を言っているのかわかりませんでしたが、最近この意味が分かってきました。

つまり、生徒の要求が高くなればなるほど、授業のクオリティも上がらざるを得ないということです。

授業というのは、情報を提供する「講師」とその情報を受け取る「生徒」で成り立っています。そして、情報を受け取る側である生徒の要求が高くなれば、必然的によりクオリティの高い授業をすることにより、学生の要求に適う情報を提供しなければなりません。

そうすると、結果的に授業のクオリティは上がってきます。逆に、学生が求めないのであれば、必要最小限の情報だけ提供していても、授業は成立します。

答練でもそうです。レベルの高い答案が出てきて、なるほどと思えば当然解説もより高度なものになります。逆に、基本的な所ができていない学生が多いとなれば、解説は基本的事項の確認から入ることになり、高度な内容についてまで解説できません。

このように、学生の熱意は、確実に教える側・問題を出し採点する側に伝わり、その熱意が授業の内容・解説の内容を左右するのです。熱血漢であれとは言いません。

ただ、今の自分を少しでも良くしたい、一歩でも合格に近づきたいという貪欲さを持ってください。そうすれば、きっと、その思いは相手に伝わり結果的に自分に良い意味で返ってくると思いますよ。

この記事を書いた人
ナオ

平成25年度の予備試験に合格。平成26年度の司法試験に合格。平成28年に弁護士登録。

都内で弁護士として実務に携わりながら、某大学法学部で司法試験、予備試験志望の学生のゼミで指導員をするとともに、司法試験予備校の論文答案添削など、司法試験の受験指導に積極的に取り組むサッカー大好き弁護士です。

個別受験指導もしています。

Twitter(https://twitter.com/nao_izumiya)

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