司法試験の論文は復習が大事

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TeroVesalainen / Pixabay

先ほどNHKで放送していた山一證券の破綻についての特集を見ておりまして、その中で、一番の原因は問題を先送りしたことだということが指摘されていました。

それを見ていて、受験生も問題を先送りにしてはいけないとなんとなく思いました。

悪い結果に向き合う

私も受験生だったことが当然ですがあります。

受験生の頃は、良いことも悪いこともあります。答練の成績が良かった、参考答案になったというのは良いことですよね。ただ、個人的に思うのは、良いことというのは忘れてしまってもよく、真に考えなければならないのは、悪いことが起きた時だと思うのです。

例えば、答練の点数が悪かった時、それを見なかったことにするのは簡単ですし、他人(添削者)のせいにするのは簡単です。

ただ、そこでなぜ自分が悪い点数で返ってきたのかを、「その時に」真剣に考えることで成長できるのはないでしょうか。

ピンチをチャンスに

まず、悪い点数で返ってきた直後というのが一番危機感や不安感という「嫌な感情」のピークです。

その時からその「嫌な感情」がどんどん下がっていきます。そうすると、悪い点数で返ってきたということがどうでもよくなってしまいます。なので、「嫌な感情」がピークな時に、その悪い結果と向き合うということが一番その結果と真剣に向き合うチャンスです。

その結果と真剣に向き合うことが、そこにある問題を解決しようというモチベーションが高いので、その時に解決しようとする姿勢が大事です。

そういった意味で問題を先送りにしないで、その瞬間瞬間で処理していくことが成長のチャンスだと思うのです。

自分の問題と向き合うとき、例えば、答練の成績が悪かった時を例にすると、まずは添削を参考に自分の答案のどこに問題があったのかを把握しましょう。

しっかりと自分の答案に向き合う

知識不足なのか、文章力・表現力の問題なのか、時間は足りていたのか、構成はしっかりとできていたのかといった、答案を作成する過程のすべてを確認しましょう。

そこで問題を把握することができれば、次にどれをどうすれば解決できるのかを考えましょう。

知識不足は勉強すればいいですが、そうではなく答案作成の過程に問題がある場合、短期的に修正ができるものと長期的な対応が必要なものがあります。そういった意味も含めて、「どういったことをすれば自分の問題を解決できるのか」ということを考えてください。

わからなければ、身近に聞ける人がいればその人の意見を参考にしてもよいと思います。

要するに、問題に直面した時、その問題を的確に把握し、その問題を修正・解決するための手段を見出し、それを実行するということが重要です。

決して先送りにしてはいけません。

問題を発見したら、その時に解決するということが重要です。

この記事を書いた人
ナオ

平成25年度の予備試験に合格。平成26年度の司法試験に合格。平成28年に弁護士登録。

都内で弁護士として実務に携わりながら、某大学法学部で司法試験、予備試験志望の学生のゼミで指導員をするとともに、司法試験予備校の論文答案添削など、司法試験の受験指導に積極的に取り組むサッカー大好き弁護士です。

個別受験指導もしています。

Twitter(https://twitter.com/nao_izumiya)

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