効率よく勉強することと甘えることは違う。

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受験生であれば、誰もができるだけ楽して合格したいと思うと思います。私もそうでした。だから、いかに暗記を少なくするかとか、効率的に勉強するためにはどうしたらいいかということを試行錯誤しました。でも、効率的に勉強をすることと、甘えるということは全く別問題です。

少し前に、受験生の受験相談のようなものをした時に、多かったのは、「択一の点数が伸びないんですけど・・・」という相談でした。

そこで、私の方で、「どんな勉強してるの?」と聞くと、過去問を問いていますとか、肢別やってますとかいう答えが返ってくるのですが、それに対して、「何回繰り返した?」と聞くと、1回とかまだ全部やってないとかいう答えが返ってきます。

これって、厳しいことを言わせ貰うと、「択一の点数が伸びない」という悩みを持つこと自体おこがましいと思うんですよね。

なぜなら、択一の点数が伸びるような努力もしていないのに点数なんて伸びるわけないじゃないですか。択一の点数を伸ばしたいのであれば、網羅的な知識を習得する必要があり、時には細かい条文知識まで覚えないといけません。

ここで、網羅的な知識を習得するにあたって、「いかに効率的に習得するか」と考えることと、網羅的な知識の習得は大変そうだから、過去問を回せばいいやと「甘えること」は全く違います。

必要なことをするにあたって効率的にそれをこなすための手段を考えることは、能動的で目的達成の意思がありますが、甘えること(妥協すること)は、目的を達成しようという意思に欠けます。

重要なのは、やるべきことをやる上で、どうやったら効率よく、やるべきことを達成できるかを考えることであり、やるべきことのハードルを勝手に下げて、やらなければならないこともやらずに甘える(妥協する)ことはお門違いということです。

目的が達成できるのであれば、どのような勉強方法でも構いません。ただ、勝手に目的のハードルを下げて、小手先の勉強に終始するのはやめましょう。

この記事を書いた人
ナオ

平成25年度の予備試験に合格。平成26年度の司法試験に合格。平成28年に弁護士登録。

都内で弁護士として実務に携わりながら、某大学法学部で司法試験、予備試験志望の学生のゼミで指導員をするとともに、司法試験予備校の論文答案添削など、司法試験の受験指導に積極的に取り組むサッカー大好き弁護士です。

個別受験指導もしています。

Twitter(https://twitter.com/nao_izumiya)

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