勉強は何の為にしているか。

司法試験・予備試験
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さて、題名ですが、「勉強は何の為にしているか。」ということを考えたことがある方はいるでしょうか。

その答えは、ロースクール入試なり、予備試験なり、司法試験に合格するために勉強しているんですよね。そうなのであれば、勉強することはあくまでも「手段」であって、「目的」ではありません。

もっとも、多くの学生を見ていると、勉強のために勉強をしている方も比較的多い気がします。もっと目的意識を持って勉強するべきです。

スポーツでも一緒ですよね。練習というのは試合に勝つためにやるわけで、練習のために練習しているわけではありません。例えば、サッカー選手がシュート練習を居残りでしていたとしましょう。

その選手はシュート技術を高めたくてシュート練習をしているのですよね。では、なぜシュート技術を高めなければならないのでしょう。それは、試合で点を取るためですよね。点を取ってチームの勝利に貢献したいからです。

全ては、最終的には試合で勝つという目標に繋がっていくわけです。そうすると、例えば、試合ではおよそ有り得ないシチュエーションでシュート練習をしても意味がないわけです。

試験勉強も全く一緒です。

本番当日、論文式試験では、問題文を読んで論点を抽出し、規範を定立し、あてはめをする、各パートで高い精度の論述をすることで論文の点数を高める。これが目標なわけです。

だとすれば、皆さんが日頃の勉強でしなければならないのは、「問題文を読んで法的論点を抽出する練習」「素早くかつ正確に規範を定立する練習」「説得的で合理的な充実した当てはめをする練習」「読みやすく読み手に伝わりやすい文章書く練習」です。

ここで、以前投稿した「今自分が何ができて何ができないか」ということを自分が正しく認識している必要があります。上で示した各パートにおいて、自分がどこができてどこができないかを明確にすることによって、どの勉強に比重を置くべきかが決まってきます。このように、目的を持って日々勉強することがとても大事なのです。

情報の一元化にしてもそうです。本番直前、基本書を丸々読み返す時間などありません。だからこそ、情報を一元化し、短時間で復習できるものを用意しておく必要があるのです。これも本番直前を意識してこそのことです。

全ての勉強には本来意味があるはずです。人から「なぜその勉強をしているの?」と聞かれた際に、ちゃんとした説明が出来るか、その説明は目的或いは自分の現在位置との関係で合理的なものといえるか、といった点を意識しながら、日々勉強なさってください。

この記事を書いた人
ナオ

平成25年度の予備試験に合格。平成26年度の司法試験に合格。平成28年に弁護士登録。

都内で弁護士として実務に携わりながら、某大学法学部で司法試験、予備試験志望の学生のゼミで指導員をするとともに、司法試験予備校の論文答案添削など、司法試験の受験指導に積極的に取り組むサッカー大好き弁護士です。

個別受験指導もしています。

Twitter(https://twitter.com/nao_izumiya)

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