自己分析をしっかりと。

司法試験・予備試験
geralt / Pixabay

ここ数年で自分の周りに、失権後の再ローで司法試験に再チャレンジする人がちらほらいます。自分と直接知り合いではないものの、伝聞で情報が入ってくることもあります。中には前回の司法試験で短答式すら突破できなかった人もいるそうです。

私自身は、再ロー等で一度失権した人が司法試験に再チャレンジすること自体は否定しませんし、環境が許す限り挑戦することは良いことだと思います。

しかし、受験生である以上、自分の生活を支えてくれる人に対しては「合格する債務」があると思うのです。そうすると、単に無思考で受験生であることを継続することには賛成できません。なぜなら、失権した人は、5年の中で合格出来なかった何らかの原因があるのです。

例えば、短答式に一回も合格できなかった人がその原因を調べることなく無思考で再度司法試験にチャレンジしても、自分でその原因がわかっていない以上、また同じ過ちを繰り返す可能性が高いです。

なので、司法試験に再チャレンジするにあたっては、「なぜ自分が前回失権してしまったのか」をしっかりと把握することが重要です。つまり自己分析が出来るか否かが再チャレンジを成功させるのに欠かせないのです。

でも、これはよく考えたら当たり前のことですよね。司法試験に落ちるということは、合格するための水準に達しなかった、つまり合格するのに何かが足りなかったからですよね。だとすれば、一番しなければならないことは、「何が足りなかったのか」を明らかにすることです。パズルでどこのピースが足りないかがわからなければ、パズルを完成させることが出来ないのと同じです。

司法試験に再チャレンジすること自体は、自分の夢を実現するためのことですから、悪いことではありません。ただ、受験生である以上「合格する債務」があるということ、その債務を履行するために、今自分に何が足りないのか、何が必要なのかという「自己分析」をしっかりと行うことが重要なのではないでしょうか。

この記事を書いた人
ナオ

平成25年度の予備試験に合格。平成26年度の司法試験に合格。平成28年に弁護士登録。

都内で弁護士として実務に携わりながら、某大学法学部で司法試験、予備試験志望の学生のゼミで指導員をするとともに、司法試験予備校の論文答案添削など、司法試験の受験指導に積極的に取り組むサッカー大好き弁護士です。

個別受験指導もしています。

Twitter(https://twitter.com/nao_izumiya)

ナオをフォローする
司法試験・予備試験
ナオをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました