今回のこの言葉、「すきやばし次郎」の大将が仰っていた言葉です。大将曰く「教えてもらったことやこうしたらいいといわれてやったことは身につかない。真似事は出来るようになるかもしれないけど、本質は掴めない。本質は苦しい思いをして手にしたものだけが身につく。」こんな言葉を仰っておりました。
この言葉を聞いたとき、司法試験の勉強も正にこの通りだなと思いました。人から教わると、何となくわかった気になって、自分がそれをできるようになった気になるんですよね。でも、それは本当にできるようになった訳じゃなくて、「出来るようになったと思ってるだけ」なんですよ。だから、いざ自分一人でやろうと思ったときに出来ないんです。
出来ない状態から出来るようになるということは、とても大変です。今自分が出来ないことを出来るようにしようとしているわけですから。逆上がりが出来ない子にとって逆上がりが出来るようになるにはそれなりの努力が必要なのと全く一緒です。その過程で、人から教わったことだけで、なんとなく出来るようになった気になった人は、当然本番では通じません。一人では何もできないからです。逆に、しんどい思いをして、ひーひー言いながら色んな事を学んだ人は、一人でもちゃんとできるんですよ。
今回のこの言葉を通じて、皆さんにお伝えしたいことは一つです。小手先の勉強で分かった気になっているうちは一生合格しません。大事なのは、自分の頭で考えて悩んで苦しんだ結果得られるもの、それがあなた方にとってかけがえのない財産なのです。それをこの言葉を通じて学んで頂ければなと思います。
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