答練を受ける時に気を付けること。

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今頃だと、受験生の多くは論文答練に参加している方が多いと思うのですが、ただ漫然と受けているだけでは効果はあまりありません。そこで、効果的に答練を受けるための注意点を。

1 結果はあまり気にしない
答練を受けていると、その時の点数がどうしても気になってしまいますが、点数はそれほど重要ではなく、「どのような指摘がなされているか」という点に意識を持っていきましょう。添削者のコメントを読んで、自分の答案のどこに問題があるのかをしっかりと把握しましょう。そうすることで、自分の答案の弱点を把握することが出来、正しく修正することが出来ます。

2 目的意識を持つこと
答練を受ける際には、目的意識をもって臨むようにしましょう。例えば、弱点として時間が足りないというのであれば、日頃の答練からその弱点を克服するよう、時間を厳守するという目的意識を持って臨むことはとても重要でしょう。このように、今自分に足りないものを克服するために、受ける前から目的意識を持つことが重要でしょう。

3 知らない論点が出た時の対応の仕方に慣れること
本番では、既存の著名な論点ばかり出るわけではありません。未知の論点というものが必ず出ます。ただ、試験委員がそのような問題を出しているのは、その道の論点までカバーしろという趣旨で出しているわけではなく、既存の論点を応用すると、どのように考えられるかといったことを問いたくて出題しているものと思います。なので、知らない論点が出た時に、パニックにならず最低限の答案を書けるトレーニングをする上では、答練で知らない論点が出た時には、既存の理解を前提として自分なりに考えるトレーニングをするようにしましょう。

4 知らない論点を出た時、ストックするか否か
知らない論点が出た時に、その論点を論証なりなんなりの形でストックするか否かというのは悩ましい所です。この点については、余裕がある人はストックして押さえておくとよいと思います。なぜなら、その答練を受けている人にとって、その論点は既に未知の論点ではありませんので、仮に本番で出た時にその人達に書き負けてしまうからです。
余裕がない人も、ストックだけしておいて、すぐに見れる準備をしておくことで余裕が出来た時に確認することが出来ます。

以上、こんな感じでしょうかね。上記4点以外にも色々あると思いますが、大事なのは「漫然と受けずに常に目的意識を持つ」ということです。大事なトレーニングの場なので、その場を無駄にしないよう、十分注意してください。

この記事を書いた人
ナオ

平成25年度の予備試験に合格。平成26年度の司法試験に合格。平成28年に弁護士登録。

都内で弁護士として実務に携わりながら、某大学法学部で司法試験、予備試験志望の学生のゼミで指導員をするとともに、司法試験予備校の論文答案添削など、司法試験の受験指導に積極的に取り組むサッカー大好き弁護士です。

個別受験指導もしています。

Twitter(https://twitter.com/nao_izumiya)

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