司法試験に合格するためには厳しい意見に耳を傾ける

司法試験・予備試験
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先日、成績表を使って、自己分析をしっかりとしようというお話をしました。

司法試験の成績表で敗因を分析する
そろそろ、皆さんのお手元に司法試験の成績表が返ってきていることと思います。当然ですが、その成績表を参考に敗因分析をすることになると思います。 方向性を確認する そこで、まず重要なのは、主観と結果が一致しているかということです。 実際に自分が...

ただ、この作業、言うは易し行うは難し、であって、いわば出来なかった自分と向き合うことを意味するので、受験生にとっては非常に辛い作業です。でも、辛い今だからこそ、必死になれると思うのです。

今年惜しくも不合格だった方々は、しばらくは落ちた悔しさを感じられると思いますが、喉元過ぎればなんとやらで、そのうちその気持ちも風化してしまいます。

そうすると、結局、十分な敗因分析もできないまま来年の試験に突入してしまうことになります。そうすると、結局同じ過ちを繰り返してしまう恐れがあります。

かつて、私が合格した時に、こんな受験生がいました。

私に答案を見てもらいたいけど、私に見てもらうと厳しい意見を言われそうだからやめるという受験生でした。

その人は結局残念なことに失権してしまい、現在再度ロースクールに通っております。

私は、その人がそうなった原因が私が答案を見なかったことだとは全く思っておりません。

厳しい意見に向き合う

ただ、厳しいことを言われるから見てもらうのをやめるというのであれば、結局は自分に迎合してくれる人にしか答案を見せることが出来ないため、本質的な自分が抱えている問題点に気付けないという大きなリスクを抱えることになります。

それは受験生としては、反規範的な態度といわざるを得ません。

私は平成24年に不合格になったときに、信頼できる合格者に徹底的に自分の答案を見てもらい、いいだけダメ出しをされました。

でも、それがあったからこそ、今があると思っております。

つまり、自分に悔しい思いが残っており、どんなダメ出しにも耐えられる精神状態で徹底的に自分の答案を叩いてもらうことが一番成長すると私は考えております。だからこそ、辛い時こそ自分と向き合わなければならないと思うのです。

それもこれも、自分が来年司法試験に合格するための作業です。誰でもない、自分で選んだ道です。

成功するためには、辛い時もあると思いますが、そこを乗り越えなければ、合格は難しいでしょう。精神論的なことを言って申し訳ないと思いますが、それが現実です。

自分で出来なければ、結局人に頼らなければならないのです。それが結果的に辛くしんどかったとしても、来年合格することが自分の目標であるのであれば、そこは乗り越えなければならないのではないでしょうか?

この記事を書いた人
ナオ

平成25年度の予備試験に合格。平成26年度の司法試験に合格。平成28年に弁護士登録。

都内で弁護士として実務に携わりながら、某大学法学部で司法試験、予備試験志望の学生のゼミで指導員をするとともに、司法試験予備校の論文答案添削など、司法試験の受験指導に積極的に取り組むサッカー大好き弁護士です。

個別受験指導もしています。

Twitter(https://twitter.com/nao_izumiya)

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