今日は口述試験について。
以前も書かせて頂きましたが、論文式試験が、答案を媒介にして相手に自分の考えを伝える試験なのであれば、口述試験は、自分が話をすることで相手に自分の考えを伝えるのが口述試験です。
なので、基本的には、論文の勉強方法と変わりません。知識をインプットして、しっかりと自分の言葉で説明できるようにしておくことが重要です。
ただ、論文式試験と異なるのは、「原則として六法を見れない」ということです。部屋には六法は置いてありますので、考査委員の許可があれば六法を見ることができます。しかし、その許可というのは簡単にはおりませんw
また、基本的に自分から六法を見てもいいですかというのも余り良い印象を与えませんので、基本的にはやめた方がいいでしょう。
では、どうすれば六法を見ることが出来るか。それは、考査委員から「~って何条?」と聞かれて、正解ないしそれに近い条数を答えられると、見せてくれることが多いようです。
なので、民法・民訴、刑法・刑訴については、どこにどの条文があるかについて頭に入っている必要があります。その際に有効なのは、条文の目次を使うことと、表題をマークして、この編や章には何が規定されているのかということを視覚的にわかりやすくすることです。
そうすると、素読をしていても、今自分が何についての条文を素読しているかがわかりやすくなります。
私自身、論文の発表から口述まで、上記4科目の条文を何度も素読しました。
それとともに、普段通りのインプットの勉強をしました。もしかしたら、人生で一番勉強したかもしれない時期ですw
私がそれだけ頑張ったのは理由がありまして、口述って落ちる人の方が圧倒的に少ないんですよね。そうすると、例えば、履歴書に予備試験論文式合格と書く=口述落ちってことを意味するわけですよ。これって、勿体ないじゃないですか。
もちろん、論文まで合格された方の中から落ちる人が出るわけですから、落ちないということ自体レベルが高いことです。でも、折角ここまで来たんだから最終合格したいけど落ちる人がいるのも事実だとすれば、そりゃ必死になりますよね。
後、口述試験って、今予備試験しかないので馴染みがないんですよね。だから、未知の試験なので不安もあり、落ちたくないという所から緊張もします。部屋に入った時頭が真っ白になりそうになりました。
このように、口述試験って、落ちる人が少ないから簡単と思っている方もいるかもしれませんが、実際は結構大変な試験です。なめてかかると落ちると思います。なので、口述試験の対策はしっかりと行ってください。インプットは勿論のこと、普段口述の練習なんてしませんから、口述の練習もできるだけやっておいた方がいいと思います。
私は、論文が終わってから口述の対策をした関係上、時間のない中で詰め込みましたが、今のうちから勉強や対策をしておくことは決して無駄ではありません。一休みしたら、口述に向けて勉強してみてはいかがでしょうか。
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