今年の予備試験合格者は433名でした。合格された方、本当におめでとうございます。来年の司法試験もぜひとも頑張って下さい。
さて、少し今年の予備試験結果をみると、以下の通りです。
- 受 験 者:11136名
- 短答合格者:2661名(23.8%)
- 論文合格者:459名 (17.2%)対受験者割合(4%)
- 口述合格者:433名 (94.3%)対受験者割合(3.8%)
さて、このような数字だけ見ると、一番の山である論文試験を突破したのは、わずか受験者の4%しかいません。
それに対して、司法試験の論文に合格したのは受験者の29%です。
このように比べると、司法試験の方が圧倒的に簡単そうに見えます(実際には異なりますが)。つまり何を言いたいかというと、予備試験に合格するのは大変だということをお伝えしたいのです。
どれだけ受験者の質が玉石混交だったとしても、上位4%に入るというのは、中々大変なことです。
どんな試験でもまぐれで合格するということは起こりえることですが、4%ともなると、まぐれで合格するのも大変そうです。
このような結果を見て、みなさんは「上位4%に入る努力」をしていると言えますか?
また、「上位4%に入るのに見合うだけの努力」をしていると言えますか?
例えば、今回短答で不合格だった方、来年の論文に合格しようと思ったら、今年短答に合格して惜しい順位で論文に合格できなかった人と競争をしなければならないのです。その人に勝とうと思ったら、今年論文に落ちた人の何倍も努力しないと追いつけません。
ここまで、長々と話してきましたが、私は今回のブログで、みなさんに、数字だけ見ると皆さんが目指している試験はこういう試験なんだということをわかってもらいたかったのです。
決して甘い試験ではありません。
恐らく、文系試験の中でも1位2位を争う難易度の試験です。そういう試験に自分が挑戦しているんだと認識すれば、上位数%に入るためには本当に努力しないといけないんだということも認識できるはずです。
高い壁ですが、越えられない壁ではありません。
合格に値するだけの努力が出来ればしっかりと合格できるはずです。もう一度、自分の目指しているものがどのようなものなのかということについて考えてみると、明日からの勉強がより良いものになるのではないでしょうか。
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