素直さと謙虚さ。

司法試験・予備試験
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本日は受験における素直さと謙虚さの大切さについて。

「正しい方向に必要な量の努力をすれば合格できる」ということ、これは受験生全てに言えることです。必要な量の努力というのは、その人がどれだけ努力したのかということですから、それは勉強量の多さで決着します。

しかし、「正しい方向に」というのは、自分だけではいかんともしがたい部分があります。なぜなら、自分の方向性が間違っているということを自分では気づきにくいからです。

したがって、そこに関しては、合格者や先生を通じて、自分のどこがどう間違っているのかというのを修正していかなければなりません。この時に、いかにその人達の意見を素直で謙虚な気持ちで聞けるかで、その人が上手く修正できるか否かは大きく変わってきます。受験指導をしている知人と話をすると、みんな合否を分けるのはこの2つだと言っていることから考えても、これは間違いないと思うのです。

例えば、答案を書いて添削してもらったとしましょう。

成長が見られない学生の特徴として、評価ばかり気にして自分の答案にどのようなコメントがされているのかをちゃんと読まないという点が挙げられます。

評価と添削とどちらが重要でしょうか。

当然、添削です。もちろん、中には2~3行しか添削をしない方もいらっしゃいますので、一概には言えませんが、自分の答案のどこに問題があるのかということを添削で指摘されているのですから、その添削を素直に受け止め、謙虚になって今の自分を見直すべきです。

たくさん答案を書くことは大事なことですが、書くということだけが重要なのではなく、答案を書いて、返ってきた答案のコメントを読んで、自分の答案のどこに問題があるのか、どうすればその問題点を改善できるのかという点を素直で謙虚な気持ちで考えることが重要なのです。

素直さや謙虚さがなければ、恐らくそのコメントを受け入れられないでしょう。そうしたら、一生成長しません。成長するためには、他人の意見を素直で謙虚に受け止めることが必要なのです。

ここで重要なのが、素直さと謙虚さを持つためには、意見を言ってくれる人のことを信用する必要があります。信用の置けない人の意見を素直に聞くということは非常に難しいことです。なので、人は選びましょう。信用できないな、この人の言っていることは説得力がないなと思ったら、人を変えるべきです。

ただ、人選にあたって、自分に優しい言葉ばかりかけてくれる人だからというのは良くないです。人選のポイントは、その人の言っていることの説得力です。説得力と実績のある人を選びましょう。そして、選んだら徹底的にその人を信用して、その人の言葉を素直かつ謙虚に聞いて、自分の努力の方向性を正していきましょう。

私自身、素直さと謙虚さを持つまでに少し時間がかかってしまいましたが、これを手に入れたら結果が出るのは早かったです。なので、早い段階で信用できる人を見つけて、自分が正しい方向に努力できるようにしましょう。

この記事を書いた人
ナオ

平成25年度の予備試験に合格。平成26年度の司法試験に合格。平成28年に弁護士登録。

都内で弁護士として実務に携わりながら、某大学法学部で司法試験、予備試験志望の学生のゼミで指導員をするとともに、司法試験予備校の論文答案添削など、司法試験の受験指導に積極的に取り組むサッカー大好き弁護士です。

個別受験指導もしています。

Twitter(https://twitter.com/nao_izumiya)

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