チャンスを活かす
プロアスリートの方々は、年に何回か訪れる試合のために日々練習を重ねています。
スポーツによってその頻度は様々でしょうし、訪れるチャンスも様々ですが、例えば、ボクサーを例にとれば、年に数試合のために、日々節制し減量したり、厳しいトレーニングをします。また、野球選手を例にとれば、1試合に数回立つ打席で結果を出すために、日々バッティングのトレーニングをしています。
これは、司法試験や予備試験受験生も同様です。
つまり、年に1回しかない試験のために日々努力し、試験当日に100%の力を発揮できるように準備するのです。また、プロアスリートの方々は最初から負けるつもりで日々トレーニングしていません。
そのチャンスを活かす(結果を出す)ために日々厳しいトレーニングを積んでいます。
結果を出さなければ意味がない
何が言いたいか、それは、今年訪れるであろう試験の場面(司法試験・予備試験・ロー入試等)でその試験を勝ち抜けるだけの力を蓄え、その力を100%発揮できるように準備することが、受験生としてのあるべき姿である、ということです。
最初から落ちることを前提に勉強をすることや、本番を意識しないで勉強をすることは、論外です。
言うまでもありませんが、試験というのは、結果を出さなければなりません。受験生であることに意味があるわけではありません。その試験に合格することに(非常に重要な)意味があるのです。
得てして、司法試験や予備試験、上位ローというのは難関試験であるがゆえに「落ちることを正当化できてしまう」試験です。ただ、プロボクシングの世界で相手に勝つ、チャンピオンになることは簡単でしょうか?
プロ野球において、プロ野球選手からヒットやホームランを打つことは簡単なことでしょうか?
そんなことはないでしょう。
難しいから落ちてもいい(失敗してもいい)という理屈は成立しません。なぜなら、その難しい試験を選んだのは、他でもない貴方だからです。
チャンスを生かすも殺すも貴方次第
年に1回のチャンスを逃せば、次のチャンスは来年まで来ません。
大学在学中に予備試験に合格するという一種のブランドを手にしようとしている人は、今年が最後の人もいるでしょう。ラストチャンスですね。
そのチャンス、生かすも殺すも貴方次第です。
受験生は、プロアスリートの方々と同様、1回のチャンスのために全力を尽くさなければなりません。それが出来るか否かではなく、やらないといけないでしょう。
出来ないのあれば、残念ではありますが、この受験から去るべきでしょう。それくらいの気持ちで、残された時間を過ごしてほしいと思います。
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