先日空いた時間に今年の司法試験を検討しましたが、改めてその難しさを痛感しました。
何を書けばよいのかわからない問題、書くべき点は比較的明らかであるけれども、書くべきことが多すぎてその分量に悩む問題、構成の仕方が難しい問題、難しさは様々でしたが、簡単な科目は一つもありませんでした。
試験問題はみんな一緒な訳で、その中で合否が別れます。そこで改めて思うのが、司法試験の現場で一番求められることは「最後まで諦めないで問題文に食らいつくこと」なのではないかということです。
試験前に一生懸命勉強することは、受験生である以上当たり前のことですし、周りの受験生がやっていること位は最低限こなしていかないと合格は難しいと思います。でも、それをしている人は合格者の数よりも多いと思います。では、なぜそのような人達の中で合否が別れるのかという点を考えてみると、やはり、現場での「行い」が合否を分けると思うのです。
要するに、単純化はできませんが、ある特定の集団は試験開始直前までは同じスタート地点なわけですよね。その特定の集団から合格する人と合格しない人が出てくるということは、試験開始後に原因があると思うのです。
もちろん、その原因は様々あると思いますが、やはりこの問題文の難しさから考えると、いかに問題文に向き合って、問題文に答えられるかが重要な気がします。
事実を自分の都合の良いように曲げてしまう、自分にとって都合の良い事実しか拾わない・検討しないというのでは、問題に答え切ったことにはなりません。やはり、自分にとって都合の悪い事実も含めて問題文と向き合って、それに答えていくということが大事なんだと思います。
司法試験の問題文はかなりの長文で、それを読み切るだけでも大変な作業で、そこから論点を抽出して、論じていくということを2時間でやらないといけないわけで、それはそれはとても大変なことです。
でも、諦めないで最後まで事実と向き合って、一生懸命食らいついていくことが試験現場で一番意識しないといけないことなのではないでしょうか。
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