司法試験短答式、発表。

司法試験・予備試験
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先日司法試験の短答式の結果が発表されました。

5929人受験して3937人が短答式を通過いたしました。およそ66%の方が突破されたということで、例年通りだなと思います。合格点についてですが、108点でした。これはおよそ61%であり、それ程難しいわけではありませんでしたね。これも例年とほとんど変わらないのでしょうか。つまり、今年の短答式も例年とほぼ変わりないということですね。

さて、私個人としては、108点という合格点に注目しました。現在の司法試験の短答式は、憲法と刑法が50点、民法が75点満点です。そうすると、民法で60点くらい取れれば、憲法と刑法で半分程度取れれば110点となります。

この具体例で私が何が言いたいのかというと、「高得点を狙うにしてもギリギリにしても、民法である程度とることが大事」ということです。そして、民法は、ある程度網羅的に勉強してしっかりとインプットをすれば、安定して得点が取れる科目です。そうすると、民法は勉強したらある程度安定した得点源になるのですから、しっかりと民法で得点をとれるようにしましょう。そうすれば、その先に高得点も見えてきます。

現行の司法試験の短答式試験は、旧司法試験や予備試験と比べても、非常にハードルが低い試験です。それは、合格するためには6割ちょっとでOKであること、3科目だけであること、単純な知識問題であること等がその根拠として挙げられると思います。

もっとも、憲法の人権問題や刑法については、かなり微妙な問題を出してくるので、点数が中々安定しないというのも事実です。だからこそ、しっかり勉強さえすれば確実に点数をとれる民法を「制する」ことで、まずは確実に短答式を通過すること、その先にある短答式での高得点を目指して頑張るようにしましょう。

今年短答式を突破できなかった方、厳しいことを言いますが、短答式試験を突破出来ないのは単なる努力不足です。知識が有るか無いかの話ですから、勉強すればできるようになります。もっとも、努力はしているんだけれども、なかなか結果が出ないという方もいるかと思います。

そういった方は、勉強の仕方自体が誤っているため、正しい方向に努力できていない可能性が高いです。その場合には、他の合格者や先生方に相談して、修正するようにしましょう。

この記事を書いた人
ナオ

平成25年度の予備試験に合格。平成26年度の司法試験に合格。平成28年に弁護士登録。

都内で弁護士として実務に携わりながら、某大学法学部で司法試験、予備試験志望の学生のゼミで指導員をするとともに、司法試験予備校の論文答案添削など、司法試験の受験指導に積極的に取り組むサッカー大好き弁護士です。

個別受験指導もしています。

Twitter(https://twitter.com/nao_izumiya)

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