合格者は雲の上の存在などではない。

司法試験・予備試験
Kanenori / Pixabay

さて、受験生の皆さんにとっては、司法試験や予備試験の合格者は雲の上の存在であるという認識を持っている方も多いと思います。しかし、そんなことは全くありません。

司法試験の結果を一度見ればわかりますが、数点の中に数百人がおり、少し点数が違うだけで順位は大きく変動します。以前、1000位と1001位の話をしましたが、これは、1000位と1001位だけにとどまらず、もう少し幅のある話です。

ということは、不合格者だったけど、何かのきっかけで1点上がってたら合格できたかもしれないという受験生はたくさんいるのです。そうすると、合格者といっても、みなさんと大きく実力が違うわけではないのです。

ただ、司法試験で4000番台や3000番台ですと、少し話は変わってきます。この人達は、たとえ1点上がっても合格できない訳です。なので、現行の司法試験を参考に考えると、2000番台で落ちるのと3000番台で落ちるのとでは全く意味合いが違います。ここは勘違いしてほしくないので、付言しておきます。

さて、話を戻して。合格者も皆さん(合格圏内の方々)とそれほど実力は変わらないのであれば、決して雲の上の存在などではありません。

なので、まずは合格者を神格化するのはやめましょう。実際上位ローの既修コースだと、不合格者の方が目立つようですので、このような環境にいる受験生は決して合格者を神格化しません。むしろ、受かって当然だと思っているかもしれません。

合格者を神格化することの一番の弊害は、「合格者は雲の上の存在なのだから、自分が落ちるのもやむなし。」と自分の出来なさを理由にしてしまうことです。これでは、いつまでたっても雲の上には行けません。

だからこそ、まず、合格者も自分達と一緒なんだと思い、自分が落ちたのは自分が能力が足りないからではなく、自分の努力が足りない、或いは努力の方向が間違っているんだと認識することが重要です。その上で、努力が足りない人は努力をすればいいし、方向性が間違っていた人はそれを修正すればよいのです。

自分に能力がないから合格できない、合格した人は自分にはない何かを持っていると思っている限りは合格は難しいと思います。合格できないのは能力がないからではなく、正しい方向に合格に値する努力をしていないからです。そこに気付ければ、後は正しい方向に努力するだけです。

「合格者は雲の上の存在ではない」ということの本当の意味は、自分の不合格を自分の能力のせいにしないということなのです。

この記事を書いた人
ナオ

平成25年度の予備試験に合格。平成26年度の司法試験に合格。平成28年に弁護士登録。

都内で弁護士として実務に携わりながら、某大学法学部で司法試験、予備試験志望の学生のゼミで指導員をするとともに、司法試験予備校の論文答案添削など、司法試験の受験指導に積極的に取り組むサッカー大好き弁護士です。

個別受験指導もしています。

Twitter(https://twitter.com/nao_izumiya)

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