残り5か月。

司法試験・予備試験
Nietjuh / Pixabay

今日の投稿は司法試験を今年受験される方向けの投稿です。

現行の司法試験は、制度上、短答式試験と論文式試験を同時に行わなければなりません。その結果、予備試験のように「5月に短答式試験が突破できるように準備しておけば足りる」という訳にはいきません。

その結果、5月の時点では短答式試験も論文式試験も突破できるだけの実力を備えておく必要があります。そうすると、残り5か月でそれだけの実力を備えるためには、それなりの自己分析とそれに基づく準備が必要です。

まず、インプット面に不安がある方は、基本的にインプット作業を重視すべきでしょう。短答式も論文式も基本的な知識がなければ突破することはできませんので、その基本的な知識を正確に理解し記憶し表現できるようにできることが最優先です。

アウトプットについて、短答式試験の過去問は基本的知識の定着を確認するためには非常に有益なツールですので、短答式試験のアウトプットはそれほど問題にはならないと思います。問題は論文式のアウトプットです。

8枚答案を書くことに慣れている方は過去問等を解き、答案構成だけするだけでも良いかもしれません(答案構成にかけられる可処分時間の中でトレーニングすることは言うまでもありません)。そうでない人は、どうしても8枚答案を書くトレーニングをする必要が出てくるので、どこかで時間を取って実際に答案を書くという作業が必要になると思います。

逆にある程度インプット作業が完了し、短答式試験を突破できる程度の基本的知識を有し、基本的な論点については正確に書けるという方は、アウトプット重視の勉強がいいでしょう。

その際には、「論文の書き方」というものを意識して、思考が追える文章・読みやすい文章というものを重視して、どうしたらそのような文章が書けるかということを意識するとよいと思います。このような観点から考えると、やはり自分の答案を誰かに見てもらうということはマストと言えるでしょう。

このように、自分がどちらなのかで、勉強の内容は全く異なってきます。残り5か月を有意義なものにするべく、まず自己分析をしっかりとしましょう。

この記事を書いた人
ナオ

平成25年度の予備試験に合格。平成26年度の司法試験に合格。平成28年に弁護士登録。

都内で弁護士として実務に携わりながら、某大学法学部で司法試験、予備試験志望の学生のゼミで指導員をするとともに、司法試験予備校の論文答案添削など、司法試験の受験指導に積極的に取り組むサッカー大好き弁護士です。

個別受験指導もしています。

Twitter(https://twitter.com/nao_izumiya)

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