予備試験の準備に完璧はない。

司法試験・予備試験
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いよいよ、予備試験の論文式試験が迫ってきましたね。受験される方は今ラストスパートをされているかと思います。

多くの受験生は何らかのウィークポイントを持っていると思います。また、インプットについて不十分な方もいるかもしれません。

ただ、完璧な準備というのは有り得ないということを認識してもらいたいのです。完璧な準備とは、何が出てもしっかりと書けるという状態をいうと思いますが、法律は生きた学問なので、日々新しい問題が生じています。

そうすると、全ての論点を押さえることは不可能です。実際司法試験を合格した人も全ての論点を押さえている人など一人もいないと思います。

では、どのような準備をすればよいか。

それは、論文式試験を受験する多くの学生が知っていること、わかっていることを自分もわかっているようにするという準備です。

もっと言えば、合格者が恐らく500人弱だと思いますので、合格圏内といえる上位1000~1500人が知っていることを自分もちゃんと知っているという状態にしておく必要があるでしょう。

そうすれば、後は、現場でどれだけ考えられるかといった勝負になると思いますので、合格圏内での勝負になります。逆に合格圏内の受験生が知っていることを知らない場合には、そこで書き負けてしまいますので、合格するのが難しくなってしまいます。

具体的なレベルとしては、せめて百選掲載判例の論点位は押さえておきたいです。

今からでも、1~2科目分の百選は回せると思いますので、在学生が特に苦手としている下4法を中心に勉強しておくと良いと思います。

受験生は不完全な準備で試験に臨みますが、合格者と不合格者が出ます。ただ、完全な準備をしている受験生はいないのですから、今できることを精一杯やりましょう。最後まで諦めないことが一番大事なのです。

この記事を書いた人
ナオ

平成25年度の予備試験に合格。平成26年度の司法試験に合格。平成28年に弁護士登録。

都内で弁護士として実務に携わりながら、某大学法学部で司法試験、予備試験志望の学生のゼミで指導員をするとともに、司法試験予備校の論文答案添削など、司法試験の受験指導に積極的に取り組むサッカー大好き弁護士です。

個別受験指導もしています。

Twitter(https://twitter.com/nao_izumiya)

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