司法試験・予備試験受験後は再現答案を作ろう

司法試験・予備試験
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司法試験や予備試験を受験した直後は、受験生活の疲れや解放感もあり、結果にかかわらず少しだけ休憩するという方も多いのですが、最後のひと頑張りでぜひやっておいた方が良いことがあります。

それは論文式の再現答案の作成です。

今回は司法試験や予備試験を受験された方向けに、再現答案を作成することのメリットを紹介します。

司法試験・予備試験の論文答案再現のメリット

再現答案は、合否どちらの結果になっても重要なものです。

合格した場合には、皆さんが作成した答案は「合格者の答案」になります。そうすると、結果としてそれは不合格だった人たちにとって、とても有益なものになります。

さらに、成績が良かった場合には、予備校に買い取ってもらうこともできます。これは、自分にとって有益なものになります。

仮に不合格だった場合、再現答案は、「来年合格するための戦略を決める重要な素材」となります。

再現答案を合格者やロースクールの先生方などに見てもらい、どこがダメだったのか、どこをどう修正すれば合格できるのかを分析する格好の素材となります。

再現答案作成のタイミング

言うまでもありませんが、再現答案は、試験当日の自分と向き合う作業です。それは、とても辛い作業です。メンタル的にもかなりきついです。

しかし、実のある再現答案を作成するためには、試験直後に作成しなければなりません。当然ですが、記憶は減退していくものだからです。

私は、再現答案を作るまでが司法試験だと思っております。

辛い作業なので、後回しにしがちですが、少しでも精度の高い再現答案を作ってこそ意味があるものですから、しんどいかもしれませんが、早めに着手しましょう。

逆に、再現答案を作成し終われば、全てから一旦解放されますので、もうひと踏ん張り、頑張りましょう。

最後に

私自身は、合格した平成26年の司法試験直後に胃潰瘍になり、再現答案作成どころではありませんでしたが、それでも何とか作成しました。

その辛さを身をもって十分理解した上で皆さんにとって再現答案の作成を勧めていることをご理解いただければと思います。

もうひと踏ん張り、頑張りましょう!

この記事を書いた人
ナオ

平成25年度の予備試験に合格。平成26年度の司法試験に合格。平成28年に弁護士登録。

都内で弁護士として実務に携わりながら、某大学法学部で司法試験、予備試験志望の学生のゼミで指導員をするとともに、司法試験予備校の論文答案添削など、司法試験の受験指導に積極的に取り組むサッカー大好き弁護士です。

個別受験指導もしています。

Twitter(https://twitter.com/nao_izumiya)

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